福山雅治が緒形拳さんからの“愛のむち”を告白。主演ドラマに感じる縁

TBS系で4月21日スタートの連続ドラマ「集団左遷!!」(日曜午後9:00)の制作発表会見が行われ、主演の福山雅治、共演の香川照之らが出席した。ドラマは江波戸哲夫氏の同名小説を原作に、廃店が決まっている「三友銀行」の蒲田支店の支店長になった主人公・片岡洋(福山)らリストラ寸前の銀行マンたちが、組織の理不尽に立ち向かう“平成最後の下剋上”を描くストーリー。福山は「会社員としての悲哀だけでなく、友情や家族愛もある。明るくポップに描きつつ、笑えて泣ける、そして深く納得できる物語になっていると思います。最高のエンターテインメントとして絶対に面白くなるはず。その手応えを感じながら、日々撮影に挑んでいます」と意気込みを明かした。

会見では平成最後にやり残したこととして、蒲田支店副支店長・真山徹役の香川照之が、「われわれには共通項があり、昭和の象徴ともいえる俳優の緒形拳さんから(劇中で)マジビンタを受けたことがあるんです」と切り出し、「12年前に黒沢清監督の『トウキョウソナタ』という作品で、私も緒形さんのスピリットを受け継いで、ある俳優をバチンと殴ったら大泣きされてしまった。それが(今作でも共演する)井之脇海でして。平成最後にやっておきたいことは、井之脇くんに謝ることです」と苦笑いで告白。

福山も「TBSの緑山スタジオで初めてお芝居をやり(1991年放送・同系「あしたがあるから」)、2作目(92年放送・同系「愛はどうだ」)で緒形拳さんと出会った。台本には書いてなかったのですが、ビンタをされたり、おもちゃを投げられたり、ゴルフのパターで頭を殴られたり。でも、いじめではなく、何もできない僕の反射、反応を引き出して形にしてくださったんです。緒形さんにお芝居の楽しさを教えてもらった」と“愛のむち”を受けたことを打ち明け、「その始まりの場所が緑山スタジオなので、その場所に二十数年を経て帰ってこられ平成の終わり、新元号を迎えられることがうれしい。いろんな縁を感じる作品なんです」と訴えていた。

会見には神木隆之介、中村アン、井之脇海、高橋和也、迫田孝也、増田修一朗、谷口翔太、橋本真実、市村正親、酒向芳、八木亜希子、尾美としのり、三上博史も出席した。

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