ザ・ビートのヴォーカリスト、ランキング・ロジャーが56歳で逝去

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独創性に富んだスカ・バンド、ザ・ビートとジェネラル・パブリックのヴォーカリストで、ランキング・ロジャーの名で知られていたロジャー・チャールリーが56歳で逝去した。

2トーンのアイコンであるランキング・ロジャーは、今年1月、2018年8月に起こった発作の後に、2箇所の脳腫瘍と肺癌を患っていることを明かしていた。2019年3月26日、ザ・ビートはソーシャル・メディアを通じて、彼の訃報を報告している。

「彼は戦って、戦って、戦い抜いた戦士でした。悲しむべきことに、つい数時間前に、彼は自宅で家族に見守られながら亡くなりました。彼の家族はここまでの大変な時期に支え続けてくれた全ての皆さんに感謝しているそうです。また、あらためてご報告します。R.I.P. ロジャー」。

昨年8月、バンドはランキング・ロジャーの健康問題により、予定されていたアメリカとイギリスでのツアーをキャンセルすることをプレス・リリースで発表していたが、ニュー・アルバムの制作は続行し、ランキング・ロジャーはバンド初期の時代についての本を執筆中だったという。そうして今年1月、バンドは新作『Public Confidential』をリリースした。

この訃報を受けて、彼を敬愛する多くのミュージシャンたちが追悼を捧げている。

「ランキング・ロジャーが亡くなったと聞いて、本当に残念です。不良少年よ、安らかに眠れ」とビリー・ブラッグは綴り、「R.I.P. ロジャー・チャールリーa.k.a. ランキング・ロジャー。優しい王子様よ、安らかにお眠りください。天使の群れが歌い永遠の安息へと導いてくれますように」とザ・セレクターのポーリーン・ブラックは述べている。

ザ・ビートもしくは“ザ・イングリッシュ・ビート”としてアメリカで活動していたランキング・ロジャーとメンバーは、80年代を代表するニュー・ウェーブのヒット曲を世に送り出した。1978年のバンド結成以来、「Mirror In The Bathroom」「The Tears Of A Clown」「Save It For Later」などのヒット曲によって、彼らのスカ・フュージョン・ブランドは世に知れ渡っていく。

1983年にザ・ビートが解散すると、ランキング・ロジャーはザ・ビートのヴォーカリストだったデイブ・ウェイクリングとザ・スペシャルズのメンバー、そしてデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズと共に、ジェネラル・パブリックを結成した。

1987年にジェネラル・パブリックの活動が途絶えると、彼は別のザ・ビートの元メンバーと共に、インターナショナル・ビートとして演奏を続け、その後、ザ・スペシャルズの元メンバーとスペシャル・ビートとしても活動した。また、1988年にはI.R.S.レコードからソロ・アルバム『Radical Departure』をリリースし、2000年初頭になるとザ・ビートのイギリス分派のフロントマンとして復帰を果たした。

近年では、新曲やジェネラル・パブリック解散後に書き溜めていた古い楽曲なども収録したソロ・アルバムを数枚リリースしている。

彼は娘のサフレン・マーフィーと息子の“ランキング・ジュニア”ことマシュー・マーフィーを残してこの世を後にした。