御用米曲輪、一部を公開 小田原城跡

北西土塁の上に完成した歩道(手すりが覆われている部分)=小田原市城内

 江戸時代に幕府の米蔵が置かれた小田原城跡の御用米(ごようまい)曲輪(くるわ)の土塁整備が一部完了し、神奈川県小田原市は北西土塁を公開した。

 市文化財課によると、整備の結果、小田原城址公園の北側通路から北西土塁に入ることが可能になった。御用米曲輪の全体を眺めることが可能で、広大な規模を実感できる。

 これまでの発掘調査で、戦国時代の庭園跡などが発見されたことから、戦国時代と江戸時代の二つの遺跡の重なり具合を分かりやすくする整備を進めている。今後も可能な部分を順次公開していくという。

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