ジャイアンツがトレードで外野手補強 好守のピラーを獲得

日本時間4月3日、ジャイアンツはブルージェイズにフアン・デポーラ、デレク・ロー、アレン・ハンソンの3選手を放出してケビン・ピラーを獲得するトレードが成立したことを発表した。ピラーは通算守備防御点+63を誇る好守のセンターであり、実績の少ない外野手が多いジャイアンツにおいて貴重な戦力となることが予想される。なお、ピラー獲得に伴い、ジャイアンツは外野手のマイケル・リードをDFAとした。

ジャイアンツはオフシーズンの間にもピラー獲得を狙っていることが報じられていた。結局トレードは成立せず、ジャイアンツは3月下旬にトレードで獲得したリードを右打ちの外野手としてロースターに入れたものの、リードは開幕4試合で8打数ノーヒット、6三振と期待はずれ。チーム再建を進めるブルージェイズが、有望株のアンソニー・アルフォードをセンターのレギュラーに据えるためピラー放出に動き、ジャイアンツとのトレードが成立した。

ブルージェイズの最古参だったピラーは現在30歳。これまでは好守のセンターとして活躍してきたものの、新天地ジャイアンツではレフトまたはライトにコンバートされる見込みである。ただし、左打者のスティーブン・ダガーが左腕相手に欠場する場合は、慣れ親しんだセンターを守ることになりそうだ。

昨季のピラーは142試合に出場して打率.252、15本塁打、59打点、14盗塁、OPS.708とほぼ例年通りの成績。今季は5試合に出場して1安打(打率.063、OPS.121)にとどまっている。また、フリーエージェントとなるのは2020年シーズン終了後である。

ブルージェイズに移籍するデポーラは21歳の右腕で、マイナー通算防御率2.47をマーク。ロウは28歳のリリーフ右腕で、昨季は7試合に登板して防御率7.43に終わり、オフシーズンの間に40人枠から外されていた。また、ハンソンは26歳の内野手で、昨季は110試合に出場。しかし、今季は開幕ロースター入りを逃し、先日DFAとなっていた。

© MLB Advanced Media, LP.