ブルージェイズが強打の外野手・グリチックと契約延長

ブルージェイズは正中堅手として活躍してきたケビン・ピラーをジャイアンツへ放出した一方で、ランドール・グリチックと今季からの5年契約を結んだことを発表した。5年間の総額は5200万ドルであることが報じられており、年俸調停期間の最後の2年と、フリーエージェント期間の最初の3年をカバーする契約となる。コンスタントに年間25本前後の本塁打を期待できる強打の外野手は、チーム再建の一角を担う存在として期待されているようだ。

現在27歳のグリチックは、2009年のドラフトでエンゼルスから1巡目(全体24位)指名を受けてプロ入りし、2014年4月にカージナルスでメジャーデビュー。2018年1月にドミニク・リオン、コナー・グリーンとのトレードでブルージェイズへ移籍し、昨季は124試合に出場して打率.245、25本塁打、61打点、OPS.803をマークした。4月は打率.106の大不振で、5月は右膝を痛めて欠場したものの、最後の4ヶ月では23本塁打、OPS.873の大活躍。このレベルのパフォーマンスを維持できるのであれば、今回の5年契約は「お買い得」と言えるものになるはずだ。

ロス・アトキンスGMは、グリチックとの契約延長について「もちろん、パフォーマンスも重要な要素の1つだけど、彼の努力だったり、プロ野球選手としての姿勢だったり、そういった部分を我々は評価している。打撃力は素晴らしいし、守備力も平均以上だ。ハイレベルな攻守を兼ね備えた選手はなかなかいないからね」とコメント。ハイレベルな攻守に加え、人間性も高く評価された結果の契約延長となった。

今季は6試合で打率.118、1本塁打、OPS.603と昨季同様のスロースタートとなっているグリチック。まだ打撃面の粗さに課題は残るものの、まずは自身初の規定打席到達とシーズン30本塁打をクリアし、5年契約というチームからの大きな期待に応えたいところだ。

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