箱根・大涌谷「落ち着いているがガスに注意」 東海大調査

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大涌谷で行われた火山ガスの定点調査(東海大理学部大場武研究室提供)

 箱根山(神奈川県箱根町)の大涌谷で3日、東海大の大場武教授が火山ガスの定点観測を行い、「火山活動は落ち着いた状態が続いている」との見解を示した。活動の活発化から今月で4年となるが、「引き続きガスへの注意が必要」と呼び掛けている。

 大場教授はこの日、火口や蒸気井などがある大涌谷の噴煙地と付近の噴気地帯で火山ガスを採取。その場で分析し、「3月の調査時と比べ、ガスの組成にほとんど変化がみられない」ことを確認した。

 ただ、「火口付近ではガスの臭いが強く、二酸化硫黄(SO2)が目に染みる状況」と指摘。集客施設がある大涌谷園地では「ガスの安全対策が欠かせない」とした。

 箱根山では2015年4月に地震活動が活発化し、同6月に大涌谷で観測史上初の小噴火が起きた。一時は3(入山規制)まで引き上げられた噴火警戒レベルは最低の1(活火山であることに留意)が続いているが、大涌谷から周辺へのハイキングコースなどはガスの影響で立ち入りが禁じられている。