憧れの海外移住!海外を知り尽くしたCAが考える世代別おすすめの海外移住先

憧れの海外移住!可能性はある?

外務省の統計によると、海外在留邦人の数は約135万人となり、過去30年で約2.3倍となりました。

地域別では、北米が全体の37%、アジアが29%、西欧が6%と全体の8割を占め、国別では1位米国、2位中国、3位オーストラリア、4位タイ、5位カナダと続いています。

 

筆者は海外への憧れからCAになって、仕事を通して海外を知ることができ、結婚後は海外駐在で短期滞在ではできないであろう楽しみや苦労など、良い体験をしました。

そして、今後も海外に住みたいと思っています。

いつか海外に住みたい!と思っていても日々の生活に追われなかなか難しい現実もあるでしょう。

しかし、留学や移住に年齢制限はなくいくつになっても可能性はあります。

どのような方法があるのか、世代別に見ていきましょう。

 

学生世代におすすめなのはオーストラリア

一般的に、学生や若い世代は学生ビザやワーキングホリデイビザを取得すれば長期滞在できる国があります。

ここでは、CAのステイ先としても、移住先としても常に人気のオーストラリアを例にして見てみましょう。

学生ビザ

政府認定校のコースをフルタイムで受講し一定の出席率クリアを条件に、期間中オーストラリア国内に滞在可能。

加えて、学生ビザ取得者には労働許可が付与されるのでアルバイトも可能です。

また、生活資金、英語力、健康状態、海外留学学生保険への加入、年齢、家族構成などを申請し、ビザや法律のルール順守が必要となりますので気を付けましょう。

ワーキングホリデイビザ

オーストラリアで働き、学び、旅行するなど自由に過ごせるビザで、18〜30歳の年齢であることが条件です。

バックパッカーなどは、この「ワーホリ」を使って世界を旅し続けている人が多いですね。

原則として、一雇用者のもとで6か月まで働くことが許されており、資金を得ながら最長17週間語学学校に通うことができるのがとても魅力的な制度です。

 

仕事で海外移住できる可能性が高い現役世代

社会人でも条件を満たせば上記のビザでも渡航できますが、国内企業に在籍したまま海外駐在員になるとワークビザが取得できます。また、外資系エアラインの海外ベースCAのように、海外企業に就職してビザを取り現地に住む人もいます。

 

国内企業からの駐在の場合、誰でも好きな場所に行けるとは限りません。

しかし、就職する際に商社など海外駐在の可能性の多い国内企業に的を絞ったり、語学力を伸ばしておくといった準備は無駄にはならないはずです。

家族帯同の駐在も多く、家賃や学費などの費用補助など企業によっては手厚い制度もあり、家族でさまざまな経験を得る機会になります。

 

 

 

リタイア世代におすすめの海外移住先は?

今は忙しくて行動に移せない人も、若いうちから準備をすることが将来の移住の実現につながります。

また、リタイア世代とっては、住み慣れた日本とあまりに変化があると適応できないこともありますので、気候や地理(災害が少ない、温暖な気候)、生活コスト(物価、保有資産など)や医療機関の充実といった点に注目して、ここでは3つの国を紹介します。

オーストラリアは富裕層向け

日本からの距離が近く時差も少ないオーストラリアは、リタイア世代にも住みやすく、55歳以上で条件を満たせば、リタイアメントビザが取得できます。

但し、シドニーなど大都市への移住の場合は条件が厳しく、資産75万豪ドル(約6,000万円)以上、年間不労所得6万5千豪ドル(約520万円)以上、債券投資75万豪ドル以上を所持していることが必要となり、コスト面でのハードルがやや高い国と言えます。

資産運用などを利用して、早くから資金の準備しておくと良いでしょう。

憧れの南欧、ギリシャ

ヨーロッパには、居住権付きの投資ビザである「ゴールデンレジデンスパーミットプログラム」を発行する国があるのをご存知ですか?

国により条件が異なりますが、一定金額以上の投資、不動産や国債の購入で居住権が取得できるシステムとなっています。

ヨーロッパは日本からの距離が遠いうえに冬の気候も厳しく、ロンドンやパリなど大都市は物価も高く移住は難しいと感じるでしょう。

しかし、ヨーロッパの中でも注目すべきは南欧。

都市部よりもかなり物価が安く、温暖な気候は日本人には馴染みやすい場所です。

例えば、ポルトガルでは50万ユーロ(約6,400万円)以上の不動産購入などが条件ですが、ギリシャなら25万ユーロ(約3,200万円)の不動産購入などが条件と基準が緩くなります。

EU圏内や地中海に浮かぶ島々へも、ショートトリップが楽しめる好立地になります。

低コストで優雅に暮らすタイ

一般的に日本よりも物価が安く、気楽に暮らせる地域として東南アジアは人気ですが、宗教や医療水準などの点からもタイはより安心して生活できる国です。

タイでは、50歳以上で、80万バーツ(約240万円)以上のタイ国内の現金預金維持、月6万5千バーツ(約19万5千円)以上の年金受給者、あるいは預金と年金を合わせて80万バーツ以上の年間収入を条件に、リタイアメントビザが得られます。

日本への航空定期便数も多く、往復してもコストが低くて行き来が容易なのは安心ですね。

CAの間でも、ステイを利用してタイ式マッサージの資格を取ったりタイ料理を学んだりと、身近で魅力的な国です。

 

移住の準備は今すぐスタート

どの世代にとっても、実現に向けての資金準備はもちろん、異国での医療費の心配をなくすためにも健康維持に努めるのは早いほど良いでしょう。

また、本格的な移住の前に候補地にプチ滞在してみる、現地でできるボランティアや趣味を見つけておく、宗教や現地の言葉など地域文化を学ぶといった準備は良いシミュレーションとなります。

地域に溶け込み、勉強し貢献しながら生活を楽しもう、という姿勢が移住成功の秘訣となるのではないでしょうか。

 

ここでは一部の例を挙げましたが、世界は広くまだまだいろいろな国があります。

さあ、あなたも準備を始めてみませんか? 

 

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