インディアンスが名将・フランコーナと2年間の契約延長

日本時間4月4日、インディアンスはテリー・フランコーナ監督との契約を2年延長したことを発表した。これによりフランコーナは2022年までインディアンスの指揮を執ることになる。フランコーナは「私はどこへも行くつもりはない。(そう思えるのは)ここの人々のおかげだよ」と語り、インディアンスで自身をサポートする人々に感謝。クリス・アントネッティ野球部門社長も「彼はチームが一つにまとまるのを大いに手助けしてくれている」と名将の手腕を高く評価している。

フランコーナは今季でインディアンスの監督として7シーズン目、メジャーリーグの監督としては19シーズン目を迎えている。インディアンスの監督に就任してからの547勝427敗は、同期間のア・リーグではベストの成績。フランコーナのもとでインディアンスは4度のポストシーズン進出を果たし、現在は地区3連覇中で、2016年にはリーグ優勝も成し遂げた。119年の歴史を誇るインディアンスにおいて、フランコーナは勝利数で球団史上6位、勝率(.562)で同3位にランクインしている。

メジャーリーガーとして10シーズン(1981~1990年)プレイしたあと、1997年にフィリーズでメジャーリーグの監督としてのキャリアをスタートしたフランコーナ。フィリーズを4シーズン率いたあと、レッドソックスでは8シーズンにわたって監督を務め、2004年と2007年にいずれもスイープでワールドシリーズ制覇を成し遂げた。監督としての通算1576勝は、ブルース・ボウチー(ジャイアンツ)に次いで現役監督で2位の数字であり、フランコーナが率いたチームは14シーズン連続で勝ち越し。2013年と2016年にはア・リーグの最優秀監督に選出され、90勝以上のシーズン10度は現役監督では最多となっている。

今季は年俸総額削減の球団の方針のもと、多くの主力選手が流出し、戦力ダウンしたなかでの戦いを強いられているインディアンス。名将・フランコーナの手腕が生きるシーズンとなりそうだ。

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