室蘭・キメラで過去最多の女性5人採用、技術職の2割に

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 精密金型部品加工のキメラ(室蘭市香川町、藤井徹也代表取締役社長)は、2019年度の新卒者採用で過去最多となる女性5人を採用した。いずれも加工や検査など製造部門に配属される。各業界で人手不足が叫ばれる中、女性採用に力を入れてきた成果が着実に実を結んでいる。

 同社は本年度、中途を含む8人を採用し、このうち新卒者の5人が女性だ。いずれも18歳の高校卒が上野璃桜さん、加藤涼音さん、西成田珠李さん、古谷梨佐さん、大学卒が三上玲奈さん(22)で、全員が室蘭など西胆振の出身。

 同社は従前から性別問わず、技術職を募集してきたが、製造業のイメージからはからずも男性ばかりの職場だった。藤井社長が就任後、女性採用に力を入れるようになり、現在は製造部門で働く約100人のうち、16人が女性という。

 合同企業説明会に採用担当者のほか、女性社員が参加し、仕事や職場について学生に伝えるなど、女性が活躍する職場をアピール。外部講師を招き、管理職向けに若手人材や女性社員の接し方について講習を実施するなど、受け入れ側として、離職防止や職場定着にも努めている。昨年度は採用した3人全員が女性だった。

 同社は、製造部門の女性起用について「特有の感性や細やかさが現場の改善につながる。周りに目も配れるので、職場全体の雰囲気が良くなる」と効果を口にする。

 5人は「仕事に早く慣れ、頼られる社員になりたい」(上野さん)、「今は教わる立場ですが、いずれ教える立場になれるよう努力します」(加藤さん)、「キメラの一員として長く働き、会社を支える存在になりたい」(西成田さん)、「仕事に責任と自信を持って取り組めるよう頑張ります」(古谷さん)、「明るくいい雰囲気を保ちながら、さらに良くしていけるよう工夫していきたい」(三上さん)とそれぞれ意欲を燃やしている。(菅原啓)

【写真=キメラに入社した(左から)加藤さん、三上さん、古谷さん、上野さん、西成田さん】