世界自閉症啓発デーの2日夜、東彼川棚町でシンボルカラーの青い光を使って町内を照らすキャンペーン「ブルーライトinかわたな」があった。夜の町を歩く「ナイトウオーク」には町民ら約50人が参加。自閉症への理解を深めた。
国連が定める啓発デーには、世界各地のランドマークが「癒やし」や「希望」を表す青色にライトアップされる。川棚町では町民有志でつくる実行委が2年前から、町の中心部をランタンなどで飾る活動に取り組んでいる。
今年はJR川棚駅前や栄町商店街の店舗などが、手作りのランタンや風船などで彩られた。ランタンの制作には町内三つの公立小学校の児童が協力した。
ナイトウオークでは、青のジャケットやマフラー、帽子を身に着けた参加者が、ランタンやプラカードを掲げ約1時間、練り歩いた。自閉症の高校生でイラストレーターとして活動する前田準太君(17)のグッズなどの抽選会もあった。
実行委の藤田直子代表は「予想よりたくさんの人が集まった。ここで生まれたつながりを大切にして、活動を広げたい」と話した。同町中組郷の町公会堂は「発達障害啓発週間」の8日までライトアップが続く。