古民家リノベ 未来へ残す ふたたび明かりの灯る家  歴史を経た古さは「心地良さ」

「残して使う」という選択
明治期の古民家

東近江市 I様

ご主人の実家が所有されていた古民家は、母屋と離れからなり、明治初期に建てられたもの。Iさまご夫妻が神戸にお住まいだったこともあり、建物の老朽化が進むこの家の取り壊しを検討されていました。

しかし、長い年月を経た古民家は、古さの中に味わいがあり、“使えるものは、残して使っては”との考えから、リフォーム業者を探すことに。さまざまな工務店や住宅展示場を訪れ、木造住宅に定評があり、実際の家を見て安心できた木屋長工務店を選択されました。

現代の心地よさを加えて

リフォームでは、間取りを変え、段差をなくしバリアフリーに。家の躯体はそのままに柱を補強、隙間の多かった壁に合板を貼り断熱性能を高めました。

広々とした続き間は、大勢での集まりにも最適です。

また、建具は造作でこだわりを持たせました。渡り廊下にあった木造の手すりは、屋外のぬれ縁の手すりとして見事に再利用。家の下には自然の小川が流れ、歴史のある平屋の佇まいを残しながら、次世代へと受け継がれる快適な住まいになりました。普段は離れを生活の場として使い、母屋は子どもの里帰りや親戚の集まり等に活用としたいとのことです。

庭を眺めるぬれ縁は、まるで高級旅館のようです。
家の下を自然の小川が流れる独特の造り。水の音に風情を感じます。

取材:2018年12月

© 有限会社ウエスト