東西南北

 昨年の大統領選後、ボウソナロ氏が、医療プログラム「マイス・メジコス」に参加する医師の採用基準を見直すと言いはじめ、キューバ人医師が大量に引き上げたため、昨年の12月から今年1月に、7120人のブラジル人医師がその穴を急遽埋めたと報じられた。だが、この3カ月間で、少なくとも1052人が辞めたことがわかった。キューバ人医師の撤退後、マイス・メジコスではブラジル人医師7120人を採用。国外で免許を取得したブラジル人1397人も採用のはずだった。だが、彼らの中にはわずか1週間で辞めた人もいたという。順調に補充との報道に「話がうますぎる」とも思われていたが、案の定こういうことに。医師の足りない地域が心配だ。

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 先月13日に起きたサンパウロ大都市圏スザノ市の公立校での無差別テロ事件の現場となった州立ラウル・ブラジル校では、授業再開から2週間が経った現在も、「生徒が集まらない」とか、「教師が来ない」といった状態の授業が目立ち、およそ「通常どおりに戻った」とは言えない状況が続いているという。生徒の親たちからはこれに対し、学校側の心のケアや警備が甘いと不満が漏れているという。長い目で正常化を見守りたいところだ。

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 サッカーのリベルタドーレス杯のループ・リーグは、3日の試合が終わった段階で、インテルナシオナル、フラメンゴ、クルゼイロ、アトレチコ・パラナエンセ、パルメイラスの5チームがグループ・リーグ3節を消化し、決勝トーナメント進出圏内の2位以内に入っている。この調子でブラジル勢に勝ち残ってほしいところ。

 

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