成功体験、心育む 演出家・平田さん 中高生舞台の裏側語る 小美玉

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講演中、「肝高の阿麻和利」の歌と太鼓を披露する平田大一さん=小美玉市部室

沖縄の伝統芸能を取り入れ、中高生が演じる舞台作品「肝高(きむたか)の阿麻和利(あまわり)」を手掛けた演出家の平田大一(だいいち)さん(50)の講演会が3月29日、小美玉市部室の四季文化館みの〜れで開かれた。約50人が参加した。

同舞台は、沖縄県勝連町(現うるま市)教育委員会が1999年から始めた。地域の歴史を題材に、中高生がミュージカル仕立てに演じる。公演回数はこれまでに300回を超え、観客動員数は18万人に上る。「肝高」は「気高い」などを意味し、「阿麻和利」は勝連城の10代目城主。

舞台作りを始めた当初、子どもたちは練習に身が入らず初演の本番ではせりふを間違えてばかりだった。それでも公演が終わると観客から大きな拍手が起こり、子どもたちも涙を流し感動した様子だったという。

平田さんは「子どもたちはステージに立って『ありがとうございました』と言える自分を誇らしく感じている。それを成功体験として社会に出ていくことが大事」と熱弁。子どもたちの挑戦を親が支えることで、親子関係にも変化が見られるという。

平田さんは「大人ができることは、子どもに感動体験の種をまき続けることだけ。まき続ける限り、子どもの成長の可能性はゼロじゃない」と力を込めた。
「肝高の阿麻和利」 8月に県内初公演 みの〜れ

「肝高の阿麻和利」の初めてとなる茨城公演が8月10日、同館で開かれる。実行委員会は現在、チケットの販売を行っている。昼公演は午後1時開演、夜公演は午後6時開演。全席指定。料金は大人3千円、高校生以下2千円、特別席4千円。問い合わせは同館(電)0299(48)4466
(小原瑛平)