【やまぐち深発見紀行】  No.136「白石・山口鷺流狂言の祖・春日庄作の眠る寺」

 

▲参道の桜が今年も開花(2019年3月31日撮影)

春は枝垂れ桜が参道を彩る本圀寺。狂言師・春日庄作が山口に今も伝わる鷺流狂言を教えた場所で、春日家の墓もある。

 

 道場門前商店街「大道寺跡地」プレートの向かいに参道が伸びる本圀寺は、1353(文和2)年に大内弘世が創建した西国(中四国、九州)初の日蓮法華宗門の道場。

 1886(明治19)年の野田神社上棟式での神事能出演を縁に山口に移った狂言師春日庄作がここで町衆に教えた狂言が、今の山口に伝わる鷺流狂言の始まりとなった。境内には春日家の墓もある。

 3月末から4月上旬には参道が桜並木となり、商店街の中で花見が楽しめる。毎年4月8日に開かれる、お釈迦様の生誕を祝う花まつりでは、甘酒などが振る舞われる。

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