ロシアが国後周辺での射撃訓練を通告~日本政府の抗議に「外交交流の形式に反する」

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月5日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。ロシア政府が北方四島付近での射撃訓練実施を通達してきたニュースについて解説した。

ロ、在日米軍で回答要求  モスクワで記者会見するロシアのプーチン大統領(タス=共同)=2018年12月20日 写真提供:共同通信社

ロシアが国後周辺での射撃訓練を通告

ロシアが国後周辺海域で4月4日から12日まで、射撃訓練を実施することを日本政府に通告していたことが判明。日本政府は北方領土の軍事強化につながるとして抗議した。

菅官房長官)4月2日、外交ルートを通じて北方4島におけるロシア軍による軍備の強化につながるものであり、我が国の立場と相容れず受け入れられない、ということの抗議をいたしました。

飯田)4月4日から12日まで、国後島周辺の海域で射撃訓練を実施すると通告して来た、それに対して抗議をした、というところなのですけれども、日露交渉が進んでいるとされているなかでこういうことをやって来ました。

宮家)ロシア外務省がまた文句を言っています。「在ロシアの日本大使館の一般外交官が電話で抗議してくるのは、一般的な外交交流の形式に反する」と。

飯田)という風に抗議しています。

国後島 – Wikipediaより

外交交流の形式に反してはいない

宮家)今後は受け入れないと言うけれど、普通は電話で抗議なんてしないわけですよ。抗議しに外務省に出かけるものではないですか。ところが、そうしたら、「面会は受け付けない」と言っているのだと思うのです。ですから先に電話してアポをとっているのですよ。一般的な外交交流の形式にまったく反していない。冗談ではないですよ。ロシアこそ抗議すら受け付けないなんて、それこそ外交の常識に反するようなことです。普通は一応、話は聞いて、「関係者に伝えます」という段階を踏むものです。

飯田)一応、来て面と向かって、あるいは書面を渡してというものが通常。

宮家)この人たちが相手だから、日本の窓口は大変だろうと思いますが、それはそれ。この射撃訓練だけではなく、いろいろな軍事演習を既にやっているのだから、ふざけるなという話ですが、それと北方領土の交渉、もしくは話し合い、これはこれで別途並行してやればいいのです。

飯田)こういうことをして来るということは、北方4島にロシア軍がいるぞ、これは大事なのだぞというアピールなのですか?

宮家)そんなことはこっちだって分かっている話です。北方領土に関しても「あなたたちだって不法占拠でしょう」と。最近この言葉は言わなくなりました。でも実態は不法占拠ですから、言うべきときにちゃんと言わなきゃいけない。これはいままで散々言って来た上で、現在はある程度のところまで煮詰まって来たわけですから、何とか進めていただきたいと思いますけれど、相手はまだ硬そうですね。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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