ペンギンが長崎に来て60周年 各種記念事業を計画 2020年2月に「ペンギン会議全国大会」

9種類のペンギンをあしらったラッピングバス(長崎ペンギン水族館提供)

 ペンギンが初めて前身の長崎水族館に来て今年で60周年となるのに合わせて、長崎ペンギン水族館(長崎市宿町)は本年度、各種記念事業を計画している。飼育9種のペンギンをあしらったラッピングバスの運行や、県内初開催となる「ペンギン会議全国大会」で機運醸成を図る。
 始まりは1959年8月。その年に「東洋一の水族館」をうたい開館した長崎水族館に、4羽のヒゲペンギンがやって来た。長崎水族館が98年に経営難で閉館後、長崎ペンギン水族館がペンギンを引き継ぐ形で2001年に開館。15年3月に再びヒゲペンギンが入館して以来、飼育種は9種類となり世界一を誇っている。
 60周年記念事業の第1弾がラッピングバス。同館が「人気向上への動く広告塔に」と企画し、県営バス2台にラッピングを施した。「ここはペンギンたちの聖地」として全9種類を写真で紹介。今月1日から1年間、長崎市内各地を巡る。
 4月下旬から、この60年間の歩みを紹介する企画展を同館で開く。また昨年度まで東京を中心に開かれていた「ペンギン会議全国大会」を来年2月に県内へ初めて誘致。全国のペンギン飼育員やファンら約200人が長崎市に集い、研究発表などをする。
 楠田幸雄館長は「60周年の節目に、市民により身近な存在として感じてもらいたい。長崎が人とペンギンとが共生するまちのようになれば」と期待を込めた。

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