【MLB】防御率32.40と不振のカブス右腕「僕は素晴らしい野球選手」も…3A降格が決定

3Aアイオワに降格となったカール・エドワーズJr.【写真:Getty Images】

ブレーブス戦ではダルビッシュの後を継ぎ登板も…傷口を広げたエドワーズJr.

 カブスのカール・エドワーズJr.投手が7日(日本時間8日)、3Aアイオワに降格となった。今季4試合登板で防御率32.40の大不振。4日(同5日)の敵地ブレーブス戦ではダルビッシュの後を継いで5回途中から2番手でマウンドに上がり、四球や暴投で失点を重ねていたが、本人は「僕は素晴らしい野球選手」と復調に自信を見せているという。地元紙「シカゴ・トリビューン」が報じている。

 エドワーズJr.は2015年にメジャーデビューし、5試合に登板。2016年には36試合に登板すると、延長戦にもつれ込んだワールドシリーズ第7戦で2点リードの延長10回裏にマウンドへ。2死から1点を返されて降板したものの、最後はモンゴメリーが抑えてカブスが世界一に輝いていた。

 2017年は73試合登板、2018年は58試合登板とブルペンを支えてきたが、今季は不振。4回まで1失点に抑えていたダルビッシュが5回に二塁打と四球で無死一、二塁のピンチを招いて降板を告げられ、エドワーズJr.が傷口を広げて敗れたブレーブス戦では、名将ジョー・マドン監督の采配を「失敗」と伝える地元メディアもあった。

 エドワーズJr.は5日(同6日)のブルワーズ戦でもソロ弾を浴びて2/3回を1失点。7日に3A降格となった。MLB公式サイトは「カール・エドワーズJr.は3年前クリーブランドでのワールドシリーズで最後のイニングに投げてカブスを勝利に導き、球界のトップ選手だった。現在、シカゴの追い詰められたリリーフはマイナーリーグに行き、心の迷いをなくし、自身と制球を取り戻すことに注力する」とレポートしている。

「僕は素晴らしい野球選手だ。今は苦戦しているだけだ」

 さらに、ブルワーズ戦後に降格を告げられていたことを伝え、マドン監督が「彼にとって感情的にタフな時だ。多くの場合、エゴの問題なんだ。ショックは大きいだろう。しかし、そうすることのメリットも見え始める。そして、心の奥ではまた昇格できると分かっているだろう。皆にとって良いことなんだ。だから、簡単ではないが、これが自身にとって良いこと、キャリアに違いを生むこと、我々にも違いをもたらすことだと分かれば、いくらか受け止めやすくなるだろう。私はそう考えているよ」と話したことも伝えている。

「シカゴ・トリビューン」によると、降格が決まる直前、エドワーズJr.は復調に自信をのぞかせていたという。記事では、「カール・エドワーズJr.は序盤の苦戦について批判が聞こえてくるが、そうした人たちを黙らせることに意欲を見せている」とレポート。ブルワーズ戦前の「ここ1年間に比べて良い状態だ。ずっと良い。僕は素晴らしい野球選手だ。今は苦戦しているだけだ。嵐のようなものだよ。僕たちが勝っていれば、誰も何も言わない。結局、ストライクを投げるかアウトを取ればいいだけだ。アウト取るか三振を奪えば、自分の仕事をしたことになるんだ」という本人のコメントを紹介している。しかし、結局、マイナー降格という結果になってしまった。

 ここまで2勝6敗と苦戦しているカブス。チーム防御率はメジャーワーストの「7.85」と投手陣が崩壊しているだけに、エドワーズJr.の復調は逆襲に不可欠となる。(Full-Count編集部)

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