桜と花火の競演 にぎわいさらに 福島・浪江で9年ぶり春まつり

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桜と花火の競演を楽しんだなみえ春まつり

 福島県浪江町の「なみえ春まつり」が6日、町権現堂集会所と隣の請戸川リバーラインであった。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で中断を余儀なくされ、9年ぶりに再開された。夜には川沿いにほころんだ桜並木の頭上で花火大会があり、淡いピンクと光の大輪の競演を大勢が楽しんだ。

 花火大会は「いろいろなことがあったが、桜が皆さんの帰りを待っていた」との主催者からのあいさつに続き、子どもたちのカウントダウンで始まった。今春完成したなみえ創成小・中学校の校歌など音楽に乗って約1000発が打ち上げられ、ライトアップされた桜並木を一層輝かせた。

 浪江出身で相馬市在住の主婦菅野順子さん(67)は「実家が取り壊されたり町の風景が変わったり寂しい思いをしてきたが、今夜はうれしい。町で再開された宿泊施設での同級会を楽しみにしている」と話した。

 原発事故に伴う避難指示が2年前に一部解除された町が主催した。日中には特設ステージでライブがあったほか、露店が並ぶなど大いににぎわった。