攻撃が左へ偏るマンU 今夏狙うべきSBのドリブル成功数”リーグ2位”の男

クリスタル・パレスのアーロン・ワン・ビサカ photo/Getty Images

今夏のマンチェスター・ユナイテッドの補強ポイントに挙げられているのが右サイドバックだ。これまで担当してきたアントニオ・バレンシアは今季限りでの退団が濃厚とも言われており、今はベテランのアシュリー・ヤングが務める機会が多い。ヤング以上の実力者が欲しいところだろう。

候補者として頻繁に名前が挙がっているのは、クリスタル・パレスでプレイする21歳のアーロン・ワン・ビサカだ。イングランドのA代表でもポジションを争えると評価される逸材で、183cmとサイズがある大型のサイドバックだ。

英『Manchester Evening News』はアーロン・ワン・ビサカがチームに何をもたらしてくれるのか特集しているが、今季のマンUは攻撃がやや左サイドに偏っている。これは左のインサイドハーフにポール・ポグバが入っていることも関係しているが、攻撃は左からが44%、右からが31%、中央からが26%の割合になっている。積極的な攻撃参加もできるアーロン・ワン・ビサカが加われば右からの攻撃を増やせると同メディアは考えている。

データで見ると、アーロン・ワン・ビサカは今季1試合平均3.34回のドリブルを成功させている。これはプレミアリーグで1000分以上プレイしている右サイドバックの中では2位の数字だ。マンUに加われば攻撃性をさらに活かせるだろう。

守備にも定評があり、1試合平均のインターセプト数は6.49回を記録する。21歳という年齢を考えるとまだまだ成長するはずで、ヤング以上の存在感を放てるようになるだろう。同メディアもアーロン・ワン・ビサカ獲得へ大金を投じても後悔することはないはずと高く評価している。右サイドバックは今夏確実に補強しておきたいポジションだが、マンUは狙い通りにイングランドの若き才能を引き抜けるか。

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