クリーニング店「シロパキ&ファンクリーニング」などを展開する仙台のアールズ(株)が破産申請へ

 アールズ(株)(TSR企業コード:142132586、法人番号:3370001013795、仙台市宮城野区榴岡2-4-22、設立2002(平成14)年3月、資本金5000万円、山内伸夫社長)は4月8日までに事業を停止し、破産手続きを橋本芳則弁護士(金子・中・橋本法律特許事務所、大阪市北区西天満4-3-25、電話06-6364-6411)に一任した。
 負債総額は約22億3800万円(2018年7月期決算時点)。

 靴のクリーニングなどを目的に設立。その後、食品事業や物販、広告事業、クリーニング事業、不動産賃貸業を開始したほか、宮城県や岩手県で複数の関連会社を設立するなど業容を拡大してきた。食品事業ではサンドイッチチェーン「サブウェイ」のフランチャイズ店を経営。また、クリーニング事業で「シロパキ&ファンクリーニング」を展開するほか、不動産賃貸事業として学生寮やアパートの賃貸を手掛けていた。
 2016年7月期にはマンションの賃貸を開始したほか、食品やクリーニング事業も店舗を拡大。2017年7月期は食品事業が伸び悩んだものの、不動産賃貸やクリーニング事業は堅調に推移し、売上高はピークとなる13億8498万円をあげたが、飲食店舗の閉鎖に伴う特損を計上した。2018年7月期は、学生寮や不採算店舗の整理などで、売上高は10億8324万円に落ち込み、不動産売却損の計上で4億8876万円の赤字となり、債務超過に陥った。
 2019年7月期に入ると期中の10月には(株)エージー・コーポレーション(TSR 企業コード:295215330、法人番号: 3010701017446、品川区、飲食店運営、2019年1月破産)との委託契約を解消。11月には飲食店4店舗を業務委託していた企業が事業を停止し、法的手続きの準備に入ったことで多額の不良債権が発生するなど資金繰りが逼迫していた。グループ会社の整理を図るなど再建を模索してきたが不調に終わり、今回の措置となった。

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