籠町「龍踊」を奉納 長崎くんち踊町5カ町発表

2012年の長崎くんちで奉納された籠町の「龍踊」=長崎市、諏訪神社

 長崎伝統芸能振興会は8日、長崎市上西山町の諏訪神社の秋の大祭、長崎くんち(10月7~9日)の踊町と演(だ)し物を発表した。約50年ぶりに新調した龍で「龍踊(じゃおどり)」を奉納する籠町など5カ町が、改元後初めてのくんちを華やかに彩る。
 今年の踊町と演し物は、小屋入りの清祓(きよはらい)順に▽今博多町の「本踊(ほんおどり)」▽魚の町の「川船」▽玉園町の「獅子踊」▽江戸町の「オランダ船(せん)」▽籠町の「龍踊」-。それぞれ傘鉾(かさぼこ)も奉納する。
 各踊町は6月1日の小屋入り後、「打ち込み」と呼ばれる関係先へのあいさつ回りをする。学校が夏休みに入る7月下旬から稽古を本格化。10月3日の「庭見せ」で傘鉾や本番の小道具などを展示し、4日の「人数揃(にいぞろ)い」では各踊町内で演し物が本番さながらに披露される。7日は、お下り後に傘鉾パレードも予定している。
 踊町組合幹事町を務める魚の町自治会の江崎淑夫会長(77)が長崎市役所で記者会見し「バラエティーに富んだ演し物で皆さんに楽しんでもらえると思う。立派に奉納したい」と語った。

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