四季折々の新鮮な食材を、シンプルな味付けで焼くのが「炉端焼き」。テーマこそ至極シンプルだが、ニューヨークでは食べる機会も限られている。おいしい炉端焼きを求めるなら、2005年からミッドタウンで店を構えている「炙り屋錦乃介(きんのすけ)」がぴったりだろう。
今回はランチセットに注目。この日はデイリースペシャルに、身が引き締まったサバがあった。塩麹で優しく味付けし、グリルでじっくり、皮がパリっとするまで焼いたら、ユズこしょうと共にいただく。サバ本来の味わいを最大限に引き出す、クセのない食べ方だ。セットではハマチの刺身丼が付いて、ボリュームたっぷりなのもうれしい。
また週替わりの「スペシャルミート」をピックアップしており、取材時は分厚いバークシャー黒豚だった。肉塊をじっくり焼いて、同店特製の辛みそを、たっぷり載せる。肉感のあるかみ応えと、濃いみその塩気が、ビールによく合いそうだ。見た目よりボリュームがあるので、シェアでわいわいつまむのにもぴったり。
Aburiya Kinnosuke
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