秦野市の姉妹都市である米テキサス州パサデナ市の市民親善訪問団が8日、高橋昌和市長らを訪問した。パサデナ市からの訪問は5年ぶりとなる。
両市は、パサデナ出身の牧師が秦野市の教会を訪れたことがきっかけで、1964年に姉妹都市の提携を結んだ。2017年には秦野市の代表団6人がハリケーンで被災したパサデナを訪れ、義援金166万円を贈ったこともある。今回はジェフ・ワグナー市長から「秦野の桜を見たい」との申し出があり、訪問団として市民4人が訪れた。
4人は8日、市役所玄関で職員や来庁者から歓迎を受けた後、高橋市長とあいさつを交わし記念品を交換した。高橋市長は「今年は市とパサデナの姉妹都市提携55周年を迎える。友情を絶やすことなく深めるために市民や自然と触れ合い、思い出を築いてほしい」と述べた。
初めて秦野を訪れたという団長のキャロル・アーノルドさん(65)は「桜がとても美しくて圧倒された。人々も温かくて親切」と感激した様子。「秦野からも派遣団がテキサスに来てくれることを楽しみにしている」と期待した。
一行はこの後、市立本町小学校で児童の歓迎を受け、同市堀山下の金井酒造店を見学した。10日まで市内に滞在する。