いきものがかりが“会いたい人に会う”!「特等席で見ている3人の楽しそうな表情」に注目

いきものがかりが“会いたい人に会う”!「特等席で見ている3人の楽しそうな表情」に注目

BSフジで4月9日にスタートする「BSいきものがかり」は、タイトル通りいきものがかりの冠番組であり、彼らにとって初のレギュラーテレビ番組だ。番組コンセプトは「会いたい人に会う」。初の収録を終えた吉岡聖恵、水野良樹、山下穂尊に初収録の感想を聞いた。

──初収録はいかかでしたか?

水野「ずっと笑っていた感じです(笑)。何本かまとめて収録しましたが、ゲストが面白い方たちばかりで、あっという間に時間が過ぎました」

吉岡「スタジオのモニターを見たら、笑っている私たちがめちゃめちゃ映っていた(笑)。自分たちの楽しそうな姿も不思議だったし、これまで見たことがなかったものを、たくさん目の前で見せていただきました。全部興味深かったし、私たちから質問して答えてもらうことも楽しくて、濃い時間を過ごさせていただきました。すごく刺激を受けました」

山下「3月に放送された特番(『いきものがかりの誕生日』)で、この番組が始まることが発表された時は、未知数な部分があったので、まずは最初の収録が滞りなく終わってホッとしています。音楽寄りのゲストの方と、バラエティー寄りのゲストの方がいらして、幅広いジャンルの方にお目にかかることができて刺激になったし、それぞれの世界にそれぞれのルールや考え方があることを実感しました」

──第1回のゲストはMrs.GREEN APPLEさんです。彼らに会いたかったのは……。

水野「僕です。以前、ボーカルの大森(元貴)くんとラジオの番組で対談したことがあって、面白い話が聞けたんですよ。同じ男女混合バンドだし、グループ同士でも共通点を見つけながらお話ができるかなと思って、『会いたい』と」

吉岡「お話をして、目の前で演奏もしてくれて」

水野「反対の立場だったら、絶対やりたくないと思った(笑)。僕らだったら、ゆずさんとかが目の前にいるところで新曲を演奏するみたいなもので」

吉岡「貴重な瞬間を目の当たりにできている実感があった」

水野「あと、あまり打ち上げをしないし、お酒もそんなに飲まないと言っていて、今っぽいなあと思った」

吉岡「私たちの上の世代は、もっと打ち上げをしていたし、お酒も飲んでいたんじゃない? だんだん変わってきているのかもね」

──今回収録したゲストはほかに、東京03さんです。

水野「僕の会いたい人でした。単純にファンなので」

吉岡「すっごくうれしそうだったね」

水野「うれしかったねえ」

吉岡「でも緊張してたよね、珍しく」

水野「そりゃするよ。でもネタづくりの仕方とか聞いて、意外に曲づくりとの共通点があったりして、発見もあった」

吉岡「コントもすごく印象に残りました。間近で拝見したのはもちろん初めてでしたし、東京03さんも3人のコントを3人の目の前で披露したのは初めてだったそうです。3対3の構図になったことは一生忘れないとおっしゃっていて、こちらもうれしかったです」

山下「デビューしてから十何年、芸人さんと今回のような形で絡むことはまずなかったので、今回お話させていただいて、なるほどな、と感じたことはたくさんありました。たとえば先輩後輩の関係とか。僕らの世界にも先輩後輩はあるんですけど、芸人さんの世界ではよりはっきりした関係性がある。先輩にアドバイスをもらった時のエピソードもお聞きしましたし、僕らとはいろいろ違うんだなあと思いました」

──そのほかのゲストは、ポセイドン・石川さん、虹色侍さん、Mr.シャチホコさんでした。

水野「ポセイドン・石川さんも僕の会いたかった人です(笑)。今回の収録は僕の希望が多めのラインナップになりました」

吉岡「虹色侍さん、Mr.シャチホコさんに会いたかったのは私です。虹色侍さんが即興でリクエストに応えて歌っているのをネットの動画で見て興味を持ったんですが、実際に即興でコードをつけて、即興で歌うのを間近で拝見して、驚きました。ライブ感みたいなものを感じて、とても刺激を受けました」

水野「Mr.シャチホコさんの物まね、歌まねには、とにかく笑わせてもらったけど」

吉岡「最後にまさかの……」

山下「あれはなかなか見られない(笑)」

──山下さんは逆に、会いたい人に会いに行ったそうで。

山下「ロケ企画で、鹿児島で焼酎を作っている方にお会いしてきました。この番組が立ち上がった時、ロケにも出たいと提案させてもらったんですが、それが初回から実現しました」

水野「僕らはその映像をスタジオで見ましたが、10種類くらい焼酎を試飲していた(笑)。お酒を飲んで、だんだんスイッチが入っていくのが目に見えて感じられました」

山下「夢のような世界でしたね(笑)。芋焼酎が好きで、作り方や作っている人にずっと興味があって、今回初めて焼酎の蔵元を見学することができた。作り方とか麹の種類とか、勉強になりました。もの作りをしている人が、作ったものをどうマーケティングするかとか、日本から世界へ広めるためにどんな戦略を練っているかとか、そういう姿勢や考え方も勉強になりました」

水野「楽しそうだったね」

吉岡「自由だな、と思った(笑)。飲めば飲むほど元気になっていって」

水野「3人でいる時は役割分担というか、僕と吉岡がしゃべって山下は一歩引いて口数が少なめになるんだけど、1人になるとこんなにしゃべるんだな、と(笑)。新しい発見だった。ただスケジュールが大変だったんだよね」

山下「そう、日帰りでかなりの強行スケジュールだった。朝5時に起きて夜10時くらいに帰ってきたのかな。楽しいロケだったけど、できれば泊まりたかった。そうしたらもっと楽しかった(笑)」

吉岡「お土産も買ってきてくれたんだよね」

水野「でも、吉岡へのお土産の焼酎はすぐ飲んじゃったらしい(笑)」

──今後の抱負と新番組を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。

吉岡「初収録が終わって思ったのは、自分たちが楽しんだり笑ったりしているだけの番組でいいのかな、ということ」

水野「いいんじゃない?(笑)」

吉岡「そうだよね、私たちの素直な反応を通して、ゲストの方たちの素敵な部分、すごい部分が視聴者の方に伝わると思うので、まず楽しみたい。それが自分たちのためにもなると思うし」

山下「明日からは、次に誰に会いたいか考えながら生きていきます(笑)」

水野「うれしいことが増えるように番組を作っていけたら、と思います。本当に素晴らしいゲストの方々がパフォーマンスを披露してくださいますし、それを特等席で見ている僕ら3人の楽しそうな表情が映っています。ぜひご覧いただきたいです」

取材・文/佐藤新

【プロフィール】


いきものがかり
1999年2月、当時同じ高校に通っていた水野良樹と山下穂尊により結成。同年11月にふたりの同級生の妹である吉岡聖恵が加入して3人体制に。水野、山下の大学受験に伴い、一時解散し、2003年に活動再開。06年「SAKURA」でメジャーデビュー。17年1月に「放牧」を宣言し活動を休止。18年11月3日の結成日に「集牧」し活動を再開した。3月26日からファンクラブ限定ツアーを全国各地で実施中。

【番組情報】


「BSいきものがかり」
4月9日スタート
火曜 午後11:30~11:55

「いきものがかりの3人が会いたい人に会う」トーク番組。毎回、3人がテレビで見たり、歌を耳にしたりして気になった人(グループ)をゲストに招き、トークを展開するほか、「会いたい人に会いに行く」ロケ企画もあり。スタジオゲストによるパフォーマンス(ライブ、コントなど)も見もの。第1回のゲストは若手ロックバンド・Mrs.GREEN APPLE。

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