杉本達治氏、福井知事選勝因を分析

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初当選を果たして一夜明け、晴れやかな表情で会見する杉本達治氏=4月8日、福井県福井市

 4月7日投開票の福井県知事選挙で初当選を果たした前副知事の杉本達治氏(56)は8日、福井市内で記者会見し、「(一夜明けて)ようやく実感が湧いてきた」と喜びを語った。県庁での元上司だった現職の西川一誠氏(74)と激しい選挙戦を繰り広げたことに「個人的には申し訳ないと思う」と涙を浮かべる場面もあった。

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 勝因については「常に訴えてきた若さと行動力や、行政を変えていくという点を、県民の皆さんにくみ取っていただいたと思う」と分析。有効票の約6割を得る大差での勝利には「正直言ってここまでになるとは思わず、本当にびっくりした」と笑みを浮かべた。

 昨年11月2日の出馬表明から投開票までの157日間を振り返り、「妻を巻き込んでしまったし、年末ぐらいまでは先が見えずに精神的にもきつかった」と話した。その上で「先の見えないトンネルに光を当ててくれたのが県民の皆さんだった」と感謝しきりだった。

 西川氏への思いを報道陣に問われ「個人的には西川さんを尊敬している…」と話し始めたとたん、涙があふれた。ハンカチで目頭を押さえ約40秒間沈黙した後、言葉をつないだ。「後悔もないし、結果も出せたが、個人的には本当に申し訳ないと思った。西川さんも本当につらいだろうなと思いながらの選挙戦だった」と声を絞り出した。

 新知事の任期は23日から始まる。「私は、西川県政のいい点や直すべき所を誰よりも詳しく知っている。その方法論も分かっている。いい所はスピードアップさせ、変えるべき所を変える」と意気込みを示した。