映画・音楽・演劇の世界で物作りに悩む若者たちの青春群像を描く「満月の夜には思い出して」シネマ・ロサ、出町座で公開決定!

MOOSIC LAB 2018長編部門の出品作品として 制作され、劇中歌、主題歌を担当した大槻美奈がスペシャル・メンションを受賞した川北ゆめき監督作 品「満月の夜には思い出して」が6.8(土)-6.21( 金)池袋シネマ・ロサにて単独レイトショー公開、 および京都・出町座での公開が決定した。

同作品は前作「変わらないで。百日草」がカナザワ 映画祭・TAMA NEW WAVEに入選の新鋭・川北ゆ めき監督が、大学生というモラトリアムを終える直前、自分の夢を追うか、現実を見るかーーー映画、 音楽、演劇の世界で物作りに関わる悩める若者たちの群像を、大槻美奈の独創的な楽曲に乗せて描いた 青春映画。

主人公の映画監督・襟加役を新人の時吉襟加が演じたほか、「21世紀の女の子」で山戸結希監督パー トに出演した竹内ももこ、野島健矢、木村知貴、進 藤智美などが出演。音楽を手がけた大槻美奈も本人役で出演をしている。この度、ポスタービジュアル、予告編が解禁となり、川北監督&キャスト陣のコメントも到着した。

ーーー川北ゆめき(監督)
僕の所属していた「中央大学映画研究会」という映画サークルは、映画を観るのが好きな人は勿論、映画を撮ってみたい人、ゲームをしたかった人、単純に居場所が欲しかった人など、そこにいる理由は本当に様々でした。僕はというと、元々脚本製作や映画撮影がしたくてこのサークルに入った、所謂「ガチ勢」でした。「この先も映像製作を生業として生きていきたい人」と「普通に就職するつもりの人」が混在した映画製作の環境は、学生映画サークル特有のものでした。 映画を撮らなくても生きていける人、何かを表現しなくても生きていける人、そういった大多数の周りに対して、じゃあ自分はどうなんだろう?自分の居場所はどこにあるんだろう? この映画は、そんな僕が大学生というモラトリアムを終える直前、自分の夢を追うか、現実を見るか、ひたすら悩んでいた時期に作った映画です。今思えば、そういった混沌とした状況も含めて、僕は映画製作が好きだったんだと思います。そんな自分にとって大切にしたい思い出や感情を、ずっと残したくて作った作品になります。 今回単独での劇場公開をして頂く事で、この作品を観た方々に、もっと自分やキャスト、スタッフ、そして「満月の夜には思い出して」という映画を知ってもらい、永く心に残せたらと思います。

ーーー時吉襟加(女優)
この映画を見ている時に感じること、しばらく時間が経ってから感じること何かしら違いがあると思います。この映画はパッと何か強い光があるというよりは、じわじわと後光がさしているようなそんな映画になっているんではないでしょうか。夢の形は歳を重ねるにつれ変わっていくけれど、あの時あんな風に夢を追ってたな、こんな気持ちだったなぁって少し振り返ってみる時間をくれると思います。そんな気持ちになれた時の大槻さんの音楽との一体感は本当に言葉にできないです。大槻さん最高!

ーーー竹内ももこ(女優)
私にとって初の長編映画への挑戦、また、同郷でアーティストとして尊敬する大槻美奈さんとの共演もあり、とても思い入れのある作品です。この度、単独上映されるという素晴らしい機会に大変胸が熱くなります。 この作品の中に生きている彼らが「夢」を追うことに足踏みをしてしまうのと同じように、煌めいて見える「夢」に苦しんでいる人は沢山いると思います。私自身も時にそうなることがあるけれど、「夢」は原動力でもあり、それに生かされていると感じる瞬間が沢山あります。作中の私たちが、皆様の心に少しでも明るいものを落とすことができるなら、とても嬉しいです。是非、この素晴らしい機会を共有したいです。劇場でお待ちしております。

ーーー野島健矢(俳優)
平成が終わる前、そして新年号が始まる前の何処かどっちつかずなこの時期にぴったりな映画の劇場公開が決まりました。誰しもが人生の充電期間であったり、迷走期間、モラトリアムな準備期間を通過します。過ぎていく景色が移り染まる前と、映り染まった後では観え方が異なるこの作品は満月の光の様に弱々しくも、夜道を照らし出す力を与えてくれると思います。

ーーー木村知貴(俳優)
川北ゆめきという人間は恐ろしいまでにピュアな人間なんだと思う(現時点では)。そんなピュアな自分と向き合い、葛藤しながらも、大槻美奈さんの音楽と混じり合って出来た本作は彼にしか創れないものになっていると思います。是非ご覧ください。

ーーー進藤智美(女優)
この映画を観ると、自分の居場所とは何なのか、このままの自分で良いのか、という問いに悩む大学生たちの姿にどうしても自分を重ね合わせてしまいます。私自身、大学の4年間演劇サークルに所属していましたが、人間関係だったり、自分の芝居への自信のなさに押し潰されそうになった時期もあり、正直何度も「これで辞めよう。」と思いました。それでも最後まで続けてこられたのは、映画の中で進藤が言っていますが、「好きだから。」でした。この映画を観た後に、何かが心に残る作品になればとても嬉しいです。単独上映本当にありがとうございます。

ーーー大槻美奈(ミュージシャン)
川北監督は、映画を作る以前から、私の音楽をいつも大切に聴いてくれていました。 「大槻さんの音楽を聴くと、心拍数が上がって、体温が上がる感じがする!」と話してくれた時に、この人と私の心はどこか似ていて、音を通して共鳴しているんだなあと嬉しい気持ちでいっぱいでした。
そんな音楽たちを彼に委ね、映画になり、そして遂に単独上映が決定しました。 この奇跡のような連鎖は速度を上げて、きっとこの作品が必要な人の心に真っ直ぐに響いていくんだと思います。 ぜひ劇場でご覧ください。

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