チャンピオンズリーグは9日よりベスト8の戦いがスタートするが、ベスト8の組み合わせは実に特徴的だ。優勝候補同士の潰し合いは回避され、順当にいけばベスト4に優勝候補4チームが揃うことになるかもしれない。
英『FourFourTwo』はベスト8の戦いを前に優勝する可能性が高いチームをランク付けしているのだが、それを見てもベスト8は実力差がはっきりしているカードが多いと言えよう。
8位:FCポルト
7位:トッテナム
6位:アヤックス
5位:マンチェスター・ユナイテッド
8位のポルトは誰もが納得するだろう。ポルトの実力が低く評価されているわけではないが、対戦相手がリヴァプールではチャンスを見つけるのが難しい。7位のトッテナムも同じだ。同メディアは7位だからといって、トッテナムが7番目の実力という意味ではないと伝えている。彼らの対戦相手がマンチェスター・シティであるため、ここで消える可能性が高いと考えているのだ。トッテナムがマンCまで撃破して優勝を手にするシナリオは想像するのが難しい。
6位のアヤックスはユヴェントスと対戦するが、こちらは少々興味深い。アヤックスはリーグ戦ここ3試合で12得点と攻撃陣が爆発しており、3月末にはライバルのPSVを撃破して首位に立っている。ユヴェントスがベスト16のアトレティコ・マドリード戦でバタバタしたことを考えると、レアル・マドリード戦に続くサプライズを起こせるかもしれない。
5位のマンUはベスト16でパリ・サンジェルマン相手にミラクルを起こした。ベスト8でバルセロナを撃破するためには同じサプライズが必要となるが、バルセロナも先日のビジャレアル戦では4失点喫するなど、怪しい部分もある。同メディアもマンUに何度かカウンターのチャンスがくるはずと見ており、それを活かせば波乱を起こせるかもしれない。
4位:バルセロナ
3位:ユヴェントス
2位:リヴァプール
1位:マンチェスター・シティ
同メディアは優勝に最も近いチームとしてマンCを選んだ。選手の実力、選手層、柔軟なシステムなど、ベストな状態にある時のマンCは手がつけられないと評価されている。トッテナムも強敵ではあるものの、マンCが本来のパフォーマンスを披露すれば問題は起こらないだろう。
リヴァプールもここ最近は苦戦しながらも白星を手にする粘り強さを見せており、同メディアは徐々にパフォーマンスがピークに達してきたと見ている。ベスト8の対戦相手がポルトであることを考えると、ベスト4入りは堅いと見てもいいはずだ。
つまり今回のベスト8は、優勝候補4チームに4位以下と評価されたチームが挑む形となる。1つでもベスト4の顔ぶれが変わればサプライズと言っていいだろう。伏兵と言えるトッテナムやアヤックスがどこまで優勝候補を苦しめられるのか。ベスト8でも下克上が起きるのかが注目ポイントだ。