日立21校の給食担う 北部共同調理場完成祝う アレルギー室も新設

©株式会社茨城新聞社

日立市北部の小中学校の給食を担う北部学校給食共同調理場の調理室=同市砂沢町

小中学校の新学期スタートに合わせ、日立市が同市砂沢町の日立北部工業団地で整備を進めてきた北部学校給食共同調理場が完成した。同調理場は宮田、十王両調理場を統合し、市北部の小中学校21校分の給食作りを担い、アレルギー対応の専用調理室も備える。本格稼働を前に、3日には記念式典が開かれた。

市北部の学校給食はこれまで宮田学校給食共同調理場と日立十王調理場が担当してきた。1983年に完成した宮田調理場の老朽化と、十王調理場の設備更新のタイミングに加え、児童生徒数の減少もあり、市は両調理場を統合して建て替えるのが妥当と判断。市北部エリアのほぼ中央部に位置する日立北部工業団地内が各学校への配送に適しているとして、2017年12月に着工、建設を進めてきた。

北部調理場は鉄骨造2階建てで延べ床面積は約3161平方メートル。最大で約8000食分の調理が可能だ。安全で安心な学校給食を提供するため、床を常に乾いた状態にするドライシステムを導入するなど衛生管理を強化し、食材・調理員が交差しない動線を確保した。

牛乳やバターなどの乳製品と卵を取り除く食物アレルギー対応食の専用調理室を初めて設置した。さらに食育の推進に向け、調理の様子を学べる見学通路も設けた。整備費は機械設備などを含め計約19億7000万円。調理と食器洗浄は業者に委託した。

式典には約60人が出席。小川春樹市長は「未来を担う子どもたちにバランスの取れたおいしい給食を提供できるのはうれしい」とあいさつ。出席者は調理場内を見学した後、サバの塩焼きと高野豆腐の卵とじなどの給食を試食した。

今回の統合で、市内の学校給食は北部、南高野の2調理場体制となる。北部は県立日立一高付属中を含めた小中学校21校の約7300食分を担当する。

アレルギー対応を巡っては、北部に合わせ、南高野学校給食共同調理場にも調理室の一角にアレルギー対応の専用調理室を新たに設けた。両調理場とも新学期からアレルギー対応食を調理する。通常メニューから卵や乳製品を除いて調理し、配食の際に間違わないように個別の食器に入れて提供する。(川崎勉)