ホークス大竹、スライダーの技術練習に手応え 今季初勝利へ「早く試してみたい」

ソフトバンク・大竹耕太郎【写真:藤浦一都】

10日日本ハム戦で先発、登板間にミランダから投球の助言を受ける

■ソフトバンク – 日本ハム(10日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクの大竹耕太郎投手が今季初勝利をかけて、10日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)で先発する。1軍本隊が長崎で試合を行った9日、居残り組となった先発陣とともにヤフオクドームで練習を行った。

 大竹は4月3日のオリックス戦(京セラドーム)で今季初登板。7回0/3を無失点に抑えながらも、オリックス先発・山本の前に打線が沈黙。今季初勝利はお預けとなっていた。この1週間は前回登板で課題となったスライダーの技術練習に時間を割いた。「スライダーを投げるという意識が身体を横に開かせていた。スライダーだけど曲げなくていいというか、リリースの瞬間まで真っすぐを投げるのと同じフォームでいく感覚をつかむために時間を使いました。前回はスライダーのサインが出ると、『ストライクが取れるかな?』という気持ちでしたが、今回はサインが出ても自信を持って投げられそう。早く試してみたいです」と手応えをつかんだ。

 8日の投手練習では「ヤフオクドームはオープン戦(3月6日の西武戦)で投げただけなので」と、自ら希望してブルペンではなく実際のマウンドを使って投球練習。9日の練習では、同じ左腕のミランダに通訳を介して助言を求めた。

「僕は右肩が開くことが多いので、そういう時にどういうアプローチをして改善するのかを聞きました。1軍にいる選手はそれなりの理由がある。いろいろな人の考え方を聞くことによって広く柔軟な考え方が身につくと思っています。ミランダからは頭が後ろに傾けば肩の開きがちになるという話が聞けました。頭と肩の開きが連動するというのは僕の中では意識がなかったので、とても新鮮でした」。2年目左腕は自分の引き出しを増やすために何事にも貪欲だ。

 日本ハム打線については「足の速い選手、ミートがうまい選手、長打がある選手と、とてもバランスが取れた打線だと思います」と警戒。「バッターごとの配球をしっかりとやって、このコースには絶対に投げちゃいけないというリスク管理をすること。この1球で負けたとか、流れが変わったということは避けていきたいです」と語った。

 同じ大卒2年目の高橋礼投手は7日のロッテ戦で開幕2連勝を飾った。左右の若い力で投手陣をけん引するためにも、チームを勝ちに導く投球を期待したい。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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