中村法道知事は9日、九州新幹線長崎ルートの整備方式を巡る与党検討委員会で全線フル規格での整備を改めて求め、佐賀県の財源負担の一部肩代わりには難色を示した。検討委終了後、中村知事と記者団の主なやりとりは次の通り。
-佐賀県の財源負担の軽減策について何か提案したのか。
長崎県から積極的に提案した点はなかった。
-財源の一部肩代わりについての考えは。
新幹線整備は全国共通のスキームに沿って進められている。そのルールを超えて負担することについてはしっかりとした説明が必要になる。そうでないと県民の理解が得られない。長崎県が全線フルを望み、佐賀県が地元負担の問題を大きな課題としている点をもって、長崎県が単純に負担を肩代わりするのはなかなか難しいと考えている。
-しっかりと説明ができる環境が整えば負担する可能性もあるのか。
(議論の)前提として新幹線整備法で整備が進められてきた。それが駄目だということならば、根拠を説明していただかないと検討を進めるのは難しい。
-並行在来線についての考えは。
並行在来線がどの区間なのか明らかになっていないが、新鳥栖-武雄温泉は唐津線、佐世保線、長崎本線があり、ネットワークを結ぶ幹線。JR九州にはぜひ経営を存続していただきたいと思っている。