インディアンスに痛手 クレビンジャーが長期離脱へ

日本時間4月8日の試合で先発のマイク・クレビンジャーが早期降板したとき、故障を予防するための交代であると思われていた。しかし、予想以上に事態は深刻だったようだ。日本時間4月10日、インディアンスはクレビンジャーを10日間の故障者リストに登録。背中を痛めたクレビンジャーは、長期にわたって戦列を離れる見込みとなっている。

今季のクレビンジャーは2試合に先発して12イニングを投げ、被安打2、奪三振22、与四球4、無失点という素晴らしいパフォーマンスを見せていた。ところが、テリー・フランコーナ監督が「かなりの重症だ」と表現するほどの故障で戦線離脱を余儀なくされ、指揮官は「彼がボールを手にするまで6~8週間はかかるだろう」との見通しを示している。

インディアンスはダニー・サラザーも戦列復帰の見通しが立っておらず、先発4番手とはいえ、他球団であれば先発ローテーションの柱となるクラスの実力を誇るクレビンジャーの離脱は大きな痛手。本来であればアダム・プルートゥコが穴埋め要員となるはずだったが、プルートゥコは右前腕痛により先週、マイナーの故障者リストに登録されている。そうした事情もあり、フランコーナはクレビンジャーの代役を誰に任せるのかをまだ明らかにしていない。

AAA級でプレイする選手のなかでは、アッシャー・ウォジャハウスキー、ジェフリー・ロドリゲス、コディ・アンダーソン、胡智為(フー・チーウェイ)らが候補となるだろう。このなかでは、今季の初登板で6イニングを投げているウォジャハウスキーとロドリゲスがベストの選択肢と見られる。フランコーナはあらゆる選択肢を検討し、クレビンジャーの代役を決定する方針を明らかにしている。

なお、クレビンジャーの故障者リスト入りに伴い、AAA級からリリーフ右腕のニック・ウィットグレンが昇格。ウィットグレンは2月にマーリンズからトレードで獲得した新戦力で、昨季は32試合に登板して防御率2.94をマークした。

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