グリエルJr.本盗成功 セール攻略でブルージェイズ勝利

【ブルージェイズ7-5レッドソックス】@フェンウェイ・パーク

ブルージェイズがレッドソックスのエース左腕、クリス・セールを攻略し、7対5で逆転勝利を収めた。2点ビハインドの3回表にフレディ・ギャルビスのタイムリーとテオスカー・ヘルナンデスの犠牲フライで同点に追い付いたブルージェイズは、続く4回表に無死一・三塁のチャンスを迎え、ルルデス・グリエルJr.のタイムリーで勝ち越しに成功。さらに二死二・三塁から捕手クリスチャン・バスケスの捕逸により1点を追加し、ミスの連発で相手バッテリーが混乱するなか、無警戒の隙を突いてグリエルJr.がホームスチールに成功し、リードを3点に広げた。ブルージェイズ先発のマット・シューメイカーが6回途中4失点(自責点2)で開幕3連勝。一方、セールは4回5失点という不本意なピッチングで開幕3連敗となった。

レッドソックスが誇るエース左腕、セールに異変が生じている。2017年に308奪三振をマークするなど、6年連続200奪三振、通算奪三振率10.82を誇る男が、まさかの開幕3連敗。マリナーズ打線に3本塁打を浴びて3回7失点でノックアウトされた開幕戦に続き、前回登板のアスレチックス戦では6回1失点ながら打線の援護に恵まれず敗戦投手となり、3度目の先発となったこの試合でも「らしくない」ピッチングに終始した。今季3登板で奪った三振の数はわずか8。奪三振率5.54はキャリア通算の半分程度の数字であり、異常事態であることが数字からもハッキリとうかがえる。防御率9.00、被打率.308、WHIP1.54とその他にも信じられないような数字が並んでおり、このまま復調できないようだと、昨季のワールドシリーズ王者は想定外の苦しい戦いを強いられることになるだろう。

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