山形の新庄亀綾織、風合い柔らか 京都でお披露目会

©株式会社京都新聞社

新庄亀綾織の反物を前に話す細尾の細尾社長(右)や織り手ら=京都市下京区、京都経済センター1階きものステーション・京都

 山形県新庄市に伝わる「新庄亀綾織(しんじょうかめあやおり)」のお披露目会が10日、京都市下京区の京都経済センター1階にあるきものステーション・京都で始まった。京都の呉服製造卸の支援を受け、初めて挑んだ帯地や反物を展示販売する。

 新庄亀綾織は江戸時代に開発された手織りの絹織物。亀甲の緻密な紋様があり、やわらかな風合いが特長で、上流階級の衣服だったという。戊辰(ぼしん)戦争で用具一切が燃え、衰退した。1985年に新庄亀綾織伝承協会が発足し技術を復興したが、手間がかかるため、小物の生産にとどまっていた。

 3年前、京都染織文化協会を通じて、新庄亀綾織を知った呉服製造卸・細尾(上京区)の細尾真生社長(66)が支援を申し出た。西陣織などの業者が技術を支援し、約1年かけて初めての反物が仕上がった。展示ではこの反物(非売品)をはじめ、新庄亀綾織をベースに、草木染をほどこした反物や帯地など15点を紹介する。同協会の広報部長沓澤沙優里さん(59)は「緻密な織りから生まれる光沢と風合いの良さを感じてほしい」と期待している。16日まで。かごバッグなど山形県の特産品も展示する。