長崎商高に渋沢栄一揮毫の石碑 1915年 建立

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渋沢栄一が揮毫(きごう)した石碑=長崎市泉町、市立長崎商業高

 新1万円札の肖像画に採用された渋沢栄一ゆかりの石碑が長崎市泉町の同市立長崎商業高(生徒数712人、柴田幸穗校長)に残っている。渋沢の揮毫(きごう)による石碑は同校の歴史などを伝え、今も静かに生徒を見守っている。
 渋沢は日本の資本主義の父とされる実業家。第一国立銀行などさまざまな企業の設立に関わった。石碑は1911(明治44)年の同校創立25周年を記念し、同校が渋沢に揮毫を依頼。1915(大正4)年に建立した。
 石碑に彫られた文章によると、商業の発達と教育の奨励に努めてきた渋沢は同校の依頼を快諾。幕末の英語伝習所に由来する同校と世界に窓を開いた長崎の歴史や功績を振り返り、「可不(中略)耀長崎之名声於無窮乎哉(同校は永遠に長崎の名声を輝かせるだろう)」とたたえている。
 入学したばかりという合沢慶さん(15)と石橋亜弥さん(15)は「こんな偉い人が褒めてくれてうれしい」と笑顔。柴田校長は「この機会に石碑の存在を生徒に広く知らせ、愛校心や先達への敬愛の念を深めてほしい」と話した。