博多座を笑いと感動で包んだあの家族が帰ってくる!! 博多華丸主演「めんたいぴりり~未来永劫編」が開幕!

3月30日、「めんたいぴりり~博多座版~未来永劫編」が福岡市の博多座にて開幕した。本作は、辛子めんたいこを日本で初めて製造、販売した「ふくや」の創業者・川原俊夫氏の人生をモデルに、戦後の福岡で奮闘する人々を描いた人気シリーズ。2013年にドラマとしてTNCテレビ西日本で制作・放送され、今年の1月には映画化されたことでも記憶に新しい。2015年に初めて舞台化され、今回は4年ぶり2度目の博多座公演となる。前回に引き続き、創業者夫婦を博多華丸、酒井美紀が演じるほか、ドラマや映画でもおなじみのパラシュート部隊・斉藤優、ゴリけん、瀬口寛之、井上佳子、福場俊策らも顔をそろえる。さらに大空ゆうひ、相島一之、藤吉久美子、川原和久、小松政夫といった豪華キャストも。またFUJIWARA・原西孝幸とペナルティ・ワッキーもダブルキャスト(2人1役)で参加する。

開幕前日には、出演陣と演出家の東憲司が登壇し、記者会見に応じた。座長を務める華丸は「いい意味で緊張しすぎず、順調にきております」とリラックスした表情。酒井は「短い稽古期間の中で、全員が集中してできました」と手応えを感じている様子だ。同シリーズへ初参加となる大空は「博多座は、宝塚時代に主演お披露目公演を行った場所。久々にその舞台に立ち鳥肌が立ちました」と思い出の舞台に立つ意気込みを語った。演出家の東は「(ドラマ版、映画版の監督)江口カンさんの作品に敬意を払いつつ、役者の皆さんの光り輝く個性によって、さらにエネルギーがあふれる物語になっています。また(演出の)大仕掛けと美術の素晴らしさにもぜひ注目していただきたいです」と語った。

稽古で苦労したことを問われると、華丸は「稽古は東京だったんですが、半分が福岡の役者さんなので、全員が稽古になかなか参加できず代役と稽古することも多くありました。おかげさまで代役とも息が合ってきたので、いつゴリけんくんがお休みしても大丈夫です(笑)」と会場を笑わせた。前回の公演で、博多弁のセリフに苦労したという酒井は「前回の舞台が体に残っていたのか、今回は大丈夫だと華丸さんに言ってもらえた。アドリブも博多弁出してます!」とほほ笑む。

また映画版の記者会見の時にも強く感じた“一座”の一体感は、舞台版でも健在のよう。藤吉が「稽古場が本当に楽しいんです。チームワークの良さも感じていただきたいです」と語ったように、会見中も笑いが絶えない良い雰囲気だった。同シリーズのテーマであり、魅力の一つでもある“人と人との絆”は舞台版にもしっかりと受け継がれていた。

今回の舞台は昭和55年の夏、海野俊之(華丸)が初めて山笠に参加できず病床に伏しているというシーンで幕開け。俊之と千代子(酒井)が病院でこれまでの人生を振り返ると、めんたいこに情熱を注いだ思い出が走馬灯のように駆け巡り――。食べた人を幸せにしたい! と俊之が心を込めて作る「魔法の明太子」が、戦後の博多の街を必死に生きる人々の背中を押す…。“未来永劫”語り継ぎたい、心温まるストーリーとなっている。

同作品は博多座にて4月21日まで公演中! また9月には東京の明治座での公演も予定されている。人気シリーズの感動、そして舞台ならではの迫力あふれる演出をぜひ生で体感してほしい。

© 株式会社東京ニュース通信社