がん治療に選択肢 薬併用効果裏付け

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肺がん治療の研究成果について語る前門戸任教授

 岩手医大医学部内科学講座呼吸器・アレルギー・膠原(こうげん)病内科分野の前門戸(まえもんど)任(まこと)教授は10日、遺伝子変異が引き起こす肺がん治療の臨床研究で、薬剤の併用効果が明らかになったと発表した。分子標的薬エルロチニブを単剤で投与した場合より、血管新生阻害剤ベバシズマブを併用した方が薬剤の効果が持続することを突き止めた。併用療法の科学的根拠が裏付けられたことで、治療の選択肢が広がるとしている。

 臨床研究は、前門戸教授と北東日本研究機構(NEJSG、埼玉県)が行った。研究成果は9日に英医学誌「ランセット・オンコロジー」電子版に掲載された。

 遺伝子変異が引き起こす肺がんは、日本人の肺がん患者の約半数を占める。エルロチニブはがんの増殖を引き起こす受容体の動きを抑える効果があるが、平均1年ほどで効かなくなる点が課題となっていた。