「ザ・ノンフィクション」「絶対零度」がNYフェスティバルでダブル受賞!

フジテレビで放送された「ザ・ノンフィクション 父を殺した母へ~無理心中から17年目の旅~」と昨年7月期の連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」が、ニューヨーク・フェスティバルで銅賞を獲得した。

1957年に発足したニューヨーク・フェスティバルは、テレビ番組・映画・ラジオ・広告・インターネットなどあらゆるジャンルの映像作品を審査・表彰する国際的なコンクール。今回は50カ国から多数の作品のエントリーがあり、優秀作品に金賞・銀賞・銅賞などが授与された。

ドキュメンタリー・人物伝記部門の銅賞を獲得した「ザ・ノンフィクション 父を殺した母へ~無理心中から17年目の旅~」は、実母が継父を殺して自殺、その息子である台湾人と韓国人のハーフの青年が、独り日本で生き抜くさまを取材したドキュメンタリー。エンターテインメント・ドラマ部門の銅賞を獲得した「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」は、沢村一樹演じる元公安のエリート刑事・井沢範人を主人公に、表向きは窓際部署の資料課分室、しかしその実態は、通信記録や監視カメラ映像をはじめとするビッグデータから予測された犯罪を未然に阻止する「未然犯罪捜査チーム」通称「ミハン」の活躍を描いた刑事ドラマ。2018年7月9日より全10話が放送され、平均視聴率10.6%を記録。同局の連続ドラマとしては、2015年に受賞した「HERO」以来2度目の快挙となった。

「ザ・ノンフィクション 父を殺した母へ~無理心中から17年目の旅~」のディレクター・松竹英里氏は「私たちが、この物語の主人公に出会ったのは2年前。当時、彼は父親を殺し自分を残して死んでしまった母親に対して、強い憎しみの感情を抱いていました。この取材がきっかけで、彼は母親の愛情に気が付くことができました。どんな国の母親でも自分の子どものことは、一番に愛しています。番組を見てくれた人が少しでも“家族の愛”を感じてくれたらうれしいです」と受賞に喜び。

「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」企画・稲葉直人氏は「ビッグデータやAIを駆使して未然に犯罪を防ぐ試みは、すでに世界中で始まっています。それは日本でも同じことです。この作品は、そんな来たるべき警察の“少し先の未来”を描きました。未然に防ぐことで救われる命、しかしそれは一方で凶悪な犯罪者を救うことでもある…そんな葛藤を抱えた刑事たちを描いたチャレンジングなドラマが、国際的な評価をいただけたということを大変光栄に思います」と話している。

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