ナショナルズ大勝 ローゼンタールは「∞」脱出

【ナショナルズ15-1フィリーズ】@シチズンズバンク・パーク

ナショナルズが先発のニック・ピベッタをはじめとするフィリーズ投手陣に猛攻を浴びせ、15対1で大勝した。初回にヤン・ゴームスのタイムリー内野安打などで3点を先制したナショナルズは、4回表にアンソニー・レンドンとマット・アダムスのタイムリー二塁打で4点を追加。その後も5回表に2点、7回表に5点、9回表に1点を攻撃の手を緩めず、本塁打が1本も出なかったにもかかわらず、17安打で15点を奪った。投げては先発のジェレミー・ヘリクソンが6回3安打無失点の好投で今季初勝利。フィリーズは先発のピベッタが4回途中7失点と大誤算で、打線もわずか3安打1得点と振るわなかった。

トミー・ジョン手術からの復帰1年目となった今季、開幕からの4登板で1つもアウトを取ることができず、防御率「∞」の状態が続いていたトレバー・ローゼンタールの防御率欄にようやく数字が記された。安打、安打、四球、安打、安打、四球、四球、死球、四球と今季対戦した最初の9人の打者を全員出塁させていたローゼンタールは、15点リードの9回裏に4番手としてマウンドへ。先頭のリーズ・ホスキンスに四球を与え、球場は不穏な空気に包まれたものの、続くアンドリュー・ナップから空振り三振を奪い、今季5登板目にしてようやく初めてのアウトを記録した。その後、二者連続四球で一死満塁のピンチを招き、マイケル・フランコの一塁ゴロの間に1失点。最後はアーロン・アルテールをライトフライに打ち取って、試合を締めくくった。ローゼンタールの防御率は、アウトを1つ取るたびに189.00→108.00→72.00と変動。現時点では、防御率72.00のほか、被打率.571、WHIP11.00、与四球率63.00という悲惨な数字が並んでいるが、ここからどこまで盛り返せるか注目したい。

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