国産デニムを壁紙に “本物志向“のこだわり層へ訴求 デニムウォール

 今、インテリアスタイルのトレンドの一つになっているデニム。ソファやクッション、ラグマットなどに取り入れるのが主流だが、デニムを使った壁紙も少し人気が出始めているという。ミサワホーム東京支社東京西支店武蔵野オフィス(東京都武蔵野市)は、同社が手掛けた賃貸住宅に、クロスメーカーのトキワ産業が販売する「Denim Wall」(デニムウォール)を採用した。吉祥寺で2月に竣工した賃貸住宅の一住戸をモデルルームにして公開したところ、オーナーからの引き合いが増えたという。

 「賃貸住宅は、入居者、オーナーの双方が満足できるものでなければ売れない」と話すのは同社東京支社市場開発部部長の長谷川真一さん。「だからこそ、本物でなければならない。ビニルクロスでは差別化はできない」と純国産のデニムを使用したデニムウォールにこだわった。長谷川さんは「賃貸住宅だからこそ、冒険したい、自分の趣味や好みを存分に満喫したい、といったこだわり層にハマる商品」と自信をみせる。

 一番優先されがちな立地や間取り、賃料が仮に条件に合わなくても、部屋の雰囲気やスタイルが自分の趣味や暮らし方にマッチすれば、それを優先する入居者はいるはず。そんな狙いもある。

 室内は、デニムウォールのほかにも、デニムの縁なし畳やアートパネルなどを配置して、空間に統一感を持たせている。「デニム好きにもたまらない空間に仕上がっている」(同社担当)。同社では、モデルルームの反響次第では戸建てにも展開していくという。

 デニムウォールは色落ちが少ないうえ、撥水・ほつれ防止加工を施し、準不燃材料認定も取得している。デニムウォールなどの問い合わせはトキワ産業(03-3472-3001)、賃貸モデルルームの見学の問い合わせは、ミサワホーム武蔵野オフィス(0120-267-330)まで。

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