アジア大会中に不祥事、出場停止が解除 プロバスケ選手が謝罪

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 バスケットボール男子日本代表の一部選手による昨年のジャカルタ・アジア大会期間中の不祥事を巡り、日本バスケットボール協会から出場資格停止処分を解除された京都ハンナリーズの永吉佑也選手と滋賀レイクスターズの佐藤卓磨選手が11日、それぞれの所属チームの事務所で記者会見した。ファンや関係者に改めて謝罪し、奉仕活動などに取り組んだ処分期間中の約7カ月間を振り返り、出直しを誓った。

 永吉選手はスーツ姿で京都市南区の球団事務所で会見に臨んだ。冒頭、同席した高田典彦社長とともに頭を下げ、「社会人として襟を正し、選手として求められているものをプレーやコート外でも体現したい」と硬い表情で語った。

 処分後は、河川の清掃活動をはじめ、病院や特別養護施設などで社会奉仕活動を続けてきた。その中で、「早くプレーしている姿を見たい」と多くの言葉が寄せられたことが復権申し立ての契機になり、「応援してくれた人に恩返しがしたい」と思いを語った。

 浜口炎ヘッドコーチやチームメイトからは、「おかえり」「これからが大変だよ」などと声をかけられたといい、永吉選手は「感謝のひと言だった」と話した。

 44年ぶりの日本男子五輪出場決定を祝福しつつ、自身については「まだ代表や五輪を口にできる状況ではない」と述べた。週末の福岡戦でのベンチ入りは未定という。

 大津市の滋賀レイクスターズ事務所で会見した佐藤選手は、西村大介社長とともにスーツ姿で現れ、「ご心配とご迷惑をお掛けし、あらためてお詫び申し上げる」と頭を下げた。

 処分期間中は県内の小中学校の清掃や試合会場での観客誘導などを担当。昨年10月には処分を受けた4人で広島県の土砂災害被災地でボランティア活動をしたといい、「日常生活も送れない人がいるのに、俺たちは何をやっているんだろうと感じた。今まで無知だったこと、恵まれた環境でバスケットができていたことを痛感した」と振り返った。

 日の丸への思いを問われると「覚悟を持たなければ背負ってはならない。もし、もう一度チャンスをもらえるのならばいつでも日本の力になれるよう、準備する」と神妙に話した。13日のアウェー戦での起用は未定。「社会人、プロ選手として感謝の気持ちを忘れず、コートの内外で恩返しをする」と誓った。