「島の魅力伝えたい」配車サービス準備着々 久賀島 

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Azitの担当者(左から2人目)から、配車サービスのアプリの操作方法を教わる住民=五島市久賀町

 長崎県五島市の久賀島を訪れた観光客を、島民が自家用車で送迎する配車サービスの実証実験が今月末に始まる。10、11日はドライバーの候補者を対象にした講習会があり、6人がサービスの仕組みや注意点を学んだ。参加した住民は「島の魅力を伝える助けになれば」と意気込んでいる。
 東京で同様のサービスを提供しているベンチャー企業Azit(アジット)などが取り組む。タクシー事業者が1社しかない二次離島の久賀島では、夏休みや休日の繁忙期に配車依頼に対応できないこともあり、観光客の満足度を高める。
 サービスは、乗客が同社のアプリで発着地を指定すると、通知を受けた近くのドライバーが迎えに来て、目的地まで送り届ける仕組み。乗客はガソリン代の実費や同社への手数料を支払う。ドライバーへの謝礼は任意。
 講習会では五島署員が、後部座席に座る乗客のシートベルト着用を徹底するよう求め、「人の命を預かる責任を認識してほしい」と話した。同社の担当者はスマートフォンのアプリで配車依頼を受け付け、目的地に送り届けるまでの流れを説明し、住民は実際のアプリ操作も体験した。
 実証実験はゴールデンウイーク前に始まる予定で、期間は約1カ月。同社の審査を受けた住民6人は、今後ドライバーとして登録される見込みで、上村義幸さん(77)は「久賀島の自然や歴史をさらに勉強し、島の魅力を乗客に伝えたい」と話した。