『サカつく』のJリーグモード、現役の「黄金世代」+αで優勝できるかやってみた

iPhone/Android向けサッカーゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』が、配信から間もなく一周年を迎える。

筆者も仕事の合間を縫ってゲームに興じ当初は「アリーナ」で最高レベルに上り詰めるほどやり込んでいたのだが、その後は忙しくなりおざなりに…。

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ただ今回、昨年末にJリーグモードが搭載され、さらに現実の世界でもJリーグが開幕を迎えたということで改めて再開し、それを記事としてお届けすることとなった。

しかしただ挑戦するだけでは面白くないので何かできないだろうか。弊社社長に相談したところ、帰ってきた返事は、

「黄金世代の選手たちがいいんじゃね?」

黄金世代―――小野伸二、稲本潤一、高原直泰、本山雅志、遠藤保仁、小笠原満男らを擁して1999年ワールドユースで準優勝を成し遂げ、その後のシドニー五輪や2002年ワールドカップ、日本人の欧州挑戦という潮流を作り出した彼らに対する呼称だ(広義では、シドニー五輪から2002年大会あたりのメンバーを指すことも)。

今見ても、豪華なメンバーである。

しかし今回のJリーグ版は基本的に現役の選手(2018シーズン終了時点)がメインになるため、“アラフォー”になり既に多くが現役を引退した黄金世代の選手たちだけでチームを作るのは難しい。

そこでもうちょっとだけ世代を拡大し、そこにいくつかの“縛り”を設定したうえで挑戦することとなった。

しかもその話をセガにも相談したところ、一部の選手を用意してくれることになったぞ。やったぜ、言ってみるもんやな!

帰ってきた『サカつく』のJリーグ

かつてドリームキャスト版の『サカつく』をやり込んだ筆者にとってJリーグ版はそれ以来およそ20年ぶりのこと。

本拠地を町単位で選べないのはちょっと残念であるが、今回はJ3からプレーできるのが何といっても売り。自分のクラブを自らの手で少しずつ育てていく醍醐味は『サカつく』ならではのものだろう。

クラブ名はそのまま「QOLY FC」に決定。

ユニフォームは当サイトSNSなどのアイコンに合わせてクラシカルな白黒に。かの皇帝フランツ・ベッケンバウアーがいた時代のドイツ代表に近い感じだろうか。

また、ゲームを始めるにあたって設定した“縛り”はこちら。

・1981年より前に生まれた選手のみ
・外国人助っ人は使用しない(「RTW」を含む)
・エージェントは使用しない
・J1に上がるまで「RTW」への特訓は厳禁

そして、初期メンバーはこのような感じ。

なんと☆5の三浦知良、中村俊輔、☆4の遠藤保仁、中澤佑二が!

ただ、さすがに“アラフォー”の現役選手たちとあってポジションに偏りがあり、スピードや運動量を求められるサイドが手薄だ。

また、センターバックが二人、サイドバックが一人ということで、3バックにしても4バックにしても人員が足らない。ってかGKが4人っておい!

トルシエ時代にサイドで起用された明神智和を右サイドに配置すれば、駒野友一を左サイドに回せるのだが…ゲームでは適正がないので断念。

そこで安間監督ばりにサイドのない3-3-3-1のフォーメーションを設定し、リベロにサブ適正のある阿部勇樹を起用して対応することとなった。

ちなみにGKは普通なら川口能活、楢崎正剛であろうが、ここはあえて、唯一J1で現役としてプレーする曽ヶ端準をチョイス。

メンバー自体はデフォルトに比べて優れているかもしれないが、ゲームを進めるうえで重要な要素となるコンボを発生させることが難しいため、チームとしての能力はそれほど高くない。

「ダイナモ」や「センターハーフ」などの選手をスカウトが発掘してくれればいいのだが。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%BD%E3%83%B6%E7%AB%AF%E6%BA%96

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%BD%E3%83%B6%E7%AB%AF%E6%BA%96

QOLY FC、いざ出陣!

ゲームを始めてみると、最初は予想より遥かにサクサクっと進めることができた。

J3では能力が初期値だった開幕直後こそ苦しんだものの、春先から我らがキング・カズが無双。中盤以降は成績が安定し、特にJ3の壁を感じることなく19勝3分6敗で優勝&昇格に成功する。

J2も制してストレートでJ1へ殴り込みだ!と意気込んだ2年目は、それなりに戦うことはできたものの序盤の低迷が響いて5位に。

しかし3年目は全体の能力が成長し開幕直後から首位に立つと、最後は2位以下を引き離して見事に優勝することができた。

やったぜ!

ただそんなチームもニューイヤーカップ(天皇杯に該当する)ではJ1のガンバ大阪に0-7とフルボッコに。相手の総合値を見ると、QOLY FCのほぼ倍にあたる3万超え!まるでフリーザ様の戦闘能力を聞いた時のような衝撃である。

このままではとてもじゃないが勝てんぞ…。ということJ1初挑戦となる4年目は『RTW』からこの人を補強!

ドラゴン久保竜彦!『RTW』のマスコット的な存在で、ワールド版の初期に活躍してくれる頼れる助っ人だ。

実は“久保ヲタ”である筆者、久保を☆5つのレベル50にまで上げていたので能力はそれなりに高い(それでも3000ほど)。

え?ずるい?現役じゃないし?…ま、まあ、そこはええやん。

そういえば久保は昨年、チェコへの移住計画があることをQolyのインタビューで明かしてくれたが、その後、広島県から山口県の牛島へ移住し、塩づくりを始めたという。なんでやねん。

しかし久保とカズという筆者にとって“夢のツートップ”でJ1に初参戦したものの、開幕から同じ昇格組にしか勝てず、残留圏内がやっと。

戦力もぎりぎりのなか、選手の限界レベルを上げる「覚醒」を使うと一時的にレベルが下がってしまうため簡単には使えない…。32節になんとか残留を決めることができたが、優勝争いは夢のまた夢という状況である。

コンボを発動セヨ

そのままプレーしてもただ時間だけが経過してしまうので、5年目には『RTW』への特訓を解禁することに。

☆4つの遠藤と中澤を覚醒させたうえで特訓に出し、それなりのレベルに上げてから復帰させた。ただ、総合値を見るとそれでも厳しいが…。

開幕から連勝を飾り、「お、このままいけるか?」と思ったのは一瞬のこと。ここから強い相手が続き、折り返しには13位へ急降下。中位クラスとはそれなりに勝負になるようになったが、川崎や鹿島、G大阪、C大阪など上位相手には全く歯が立たなかった。

やはりコンボがなければ厳しいのだろうか?

ということで、降格の恐れがほぼ問題なくなった折り返し以降、『RTW』に登場していた現日本代表の指揮官、ポイチこと森保一(ダイナモ)を緊急補強し試してみることにした。

☆1つの監督ではあるが、初めてコンボ発動だ(なお、坪井は途中加入である)。

3バックには闘莉王、中澤、増川という日本が誇る巨人センターバックが揃ったが、一方で遠藤と久保が両ウィングという苦しい布陣に…。

実際、このフォーメーションに変えて以降は連戦連敗でむしろ成績が降下し、16位に終わってしまった。

ちなみに『サカつく』には4つの戦術がありそれぞれに相性が設定されている。

カウンター×中央突破
ポゼッション×サイドアタック
中央突破×ポゼッション
サイドアタック×カウンター

左の戦術が、右の戦術に対して相性がいい。

無理に適正のない選手や能力の低い選手を起用してコンボを発動するよりは、4つあるデッキにそれぞれの戦術を設定し、相手に応じて戦うと勝率は良くなるだろう。

どうやら我がチームくらいのレベルでは、コンボよりも戦術の相性のほうが大事なようだ。

初の一桁順位に!

ということで6年目は再び戦術を変えながら戦うことに。各選手を少しずつ覚醒→特訓を繰り返すことで上積みをはかったが、それでも11位に。

しかしこの年、スカウトに森崎和幸(1981年生まれ)、播戸竜二(1979年生まれ)が登場したため獲得。特訓後、彼らを先発に起用して☆3のコンボが発動だ!

といっても左サイドバックがいないため、玉田を無理やり配置。左利きのアタッカーはとりあえず左サイドバックで使ってみるブラジル的なアレである。玉田のレオナルド、アチルソン化待ったなしやな!

これでチーム力はそれなりに強化された。とはいえ同じ轍を踏まず、相手の戦術に合わせて戦いを進めていくと、初の一桁順位となる9位でフィニッシュすることができた。

この限られたメンバーのなかではまずまず?

ということで今回はここまで…という予定だったのだが、どうしてもこの結果に満足のいかない筆者はもうちょっとだけ粘ってみることにした。

真の“黄金世代”が登場

なお、ここまででお気付きになったかもしれないが、「黄金世代」とうたっているにもかかわらず、その世代の象徴である小野、稲本、高原らが登場していない。

今回の作品は、昨年までのJリーグのデータを参照にしており、また、登場する人数も1チーム18名と限られているため、沖縄SVの高原はもちろん、札幌に所属した小野、稲本は搭載されていないのだ。

しかし『RTW』のほうには実名で登場しているため、最後の手段として彼らを投入することに。

高原と小野!顔もそっくりだ。

どちらも☆4つのレベルMAXという大型補強なので、コストも考え、ここで久保とポイチは『RTW』へ返却することとした。これまでご苦労さま!

これで中盤が俊輔と小野、そして2トップは高原とカズに。カズは世代的にちょっと違うが、一気に華やかになったぞ。これでJ1制覇へ突き進むぜ!

しかしそんな気持ちとは裏腹にここから数年、成績は停滞することとなってしまった。総合力はほぼライバルたちと均衡しているのだが、彼らにほとんど勝つことができない。なぜだ…?

ゲームでは、試合前にチームの戦術などとともに「選手への指示」を選択できる。筆者はもともと「頭から飛ばしていけ」を選択していたのだが、勝てなくなった時期に「調子を上げていけ」を変えると、成績が上がった。

そのため、以来それを継続していたのだが、もしかしたらこれが原因だろうか?そこで試しに「頭から飛ばしていけ」へ戻してみると、案の定、強豪にも勝てるようになってきた。

はっきりとは分からないのだが、この指示はチームの能力が低いうちにはリスクがあるが、ある程度の能力になった場合は有効なのかもしれない。

Jリーグ制覇は叶わなかったが…

そうこうしているうちに12年目を迎えたチームは、総合値が各デッキで3万~3万5000近くにまで上がり、安定して勝利できるようになった。

開幕から勝利を積み重ね、春先には一時首位に。夏場までに2位と好位置を保つ。

だが、8月1週目に迎えた首位・セレッソ大阪との頂上決戦で痛恨の敗戦。その後は調子を落として優勝争いから脱落することになり、最終的には4位でのフィニッシュとなった。

ここで今回は時間切れ。残念ながら記事の公開までに黄金世代+αの選手たちで優勝することはできなかった。

ただ、この年はニューイヤーカップで勝ち進んでおり、12月4週目に行われた決勝で川崎と対決。残り数分で追い付かれるという大激戦となったが、PK戦を制して初タイトルを獲得したぞ!

よっしゃ!

この優勝によって大量に選手強化のアイテムを獲得することができたため、それらを使えば近いうちにJ1制覇を実現できそうだ。

世界的に有名な選手や能力の高い選手だけではなく、それぞれ想い入れのある選手たちを使うのが『サカつく』の魅力である。読者の皆様も、愛着のある選手たちを使ってJ1制覇に挑戦してみてはいかがだろうか。

【外部リンク】Jリーグモードがついに実装!!スマホでサカつく!|サカつく ロード・トゥ・ワールド 公式サイト

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