世界トップの守備的MFの”弱点”? サッリが感じる物足りない部分とは

チェルシーのカンテ photo/Getty Images

今季よりチェルシーを指揮するマウリツィオ・サッリは、成績が出ない時でも自身の哲学を貫き続けてきた。アンカーにはジョルジーニョを配し、外野が何を言おうともアンカーにはボールをさばける選手を起用するやり方は変えなかった。

中には世界最高の守備的MFの1人と言われるエンゴロ・カンテをアンカーに回すべきとの意見もあったのだが、サッリはこれを好まない。サッリがアンカーにゲームメイカーを求めているのもそうだが、カンテに足りない部分があると感じているからだ。

英『METRO』によると、サッリはカンテを素晴らしい守備的MFと認めている。フランス代表の一員としてロシアワールドカップ制覇に貢献しており、その能力は抜群。ただし、サッリの指摘する欠点は少し納得できるものだ。

「ジョルジーニョは3日のブライトン戦で161回ボールに触ったが、アンカーの位置にテクニックがあって判断力の早い選手を置くのは我々のフットボールにとって重要なことなんだ。カンテは異なる素晴らしいものを持つが、彼はワンタッチでプレイしない」

カンテも足下の技術が低いわけではないが、ワンタッチで縦に素早く出すようなプレイは少ない。どちらかといえばセーフティなパスを選択する傾向にあり、ゲームメイクの部分では不十分だ。運動量、守備力とカンテは世界トップレベルの実力者だが、ワンタッチでのプレイが増えてくれば一段上の選手となれるかもしれない。

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