懲戒請求者を弁護士反訴、3億円請求 「差別扇動明らか」

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神原弁護士(左)とともに会見し経緯を振り返る男性=11日、横浜市中区の神奈川県弁護士会館

 人種差別を扇動するブログの呼び掛けで大量の懲戒請求を受け、名誉や人格権を侵害されたとして、神奈川県弁護士会に所属する弁護士2人が11日までに、懲戒請求者712人に計約3億6700万円の損害賠償を求めて横浜地裁に提訴した。提訴は3月15日付。2人に対して懲戒請求者がすでに起こした訴訟への反訴となる。

 反訴したのは、神原元弁護士と在日コリアンの女性弁護士。1人当たり11万~55万円の支払いを求めた。両弁護士への懲戒請求に根拠はなく、女性弁護士に関しては「属性に着目した差別行為により人格権が侵害された」としている。

 訴えによると、懲戒請求者らは2017年6月~18年9月、インターネット上のブログ「余命三年時事日記」の呼び掛けに応じて、川崎市で計画されたヘイトデモの差し止めを求める仮処分を巡り虚偽の申告を行ったなどとして、同弁護士会に2人の懲戒請求を行った。

 計約5千件の懲戒請求を受けた神原弁護士らは、請求者に慰謝料を求める通知書を送付。裁判外での和解に応じなかった懲戒請求者は通知書送付は脅迫に当たるなどとし、計約7億2千万円を求める訴訟を昨年10月に起こした。

 11日に会見した神原弁護士は「差別に反対する弁護士や在日の弁護士への不当な攻撃で差別扇動が目的なのは明らか。裁判の準備書面でも在日コリアンは殺されて当然という言葉がちりばめられており、裁判を利用した差別扇動そのもの。絶対に許されない」と話した。