【外道のド定番】嫌われランキング2位の“あの魚”を食べてみたら、激ウマだった件 釣れても美味しくないことや、捌くのが大変という理由で大半がリリースされるエソ。しかし実際は高級魚に負けない美味しさを持っているらしいので、持ち帰り様々な料理を試してみました。

キングオブ外道

編集部I

まっちゃんさん、外道でお馴染みの“エソ”ってどうしていますか?

釣り好き!まっちゃん

オールリリースですよ。見た目がヘビみたいで、食べられる気がしないですもん!

編集部I

たしかに(笑)しかし、エソってメチャクチャ釣れますよね。

ショアジギの時なんか一投一魚ですよ。

釣り好き!まっちゃん

以前ショアジギで20連発エソの記録を持っています。それでも食べようとは思いませんでした。

編集部I

ということで今回の企画は『エソを美味しく食べてみた』でお願いします!

釣り好き!まっちゃん

キターーーーー

編集部I

TSURI HACK読者アンケートでも“嫌いな魚ランキング2位”に入っているのでエソの汚名返上も兼ねて頑張ってください!

実は美味しいなんて噂も聞いたことはありますが、あまり乗り気ではありません。

食べる以上、美味しくできるようにがんばります!

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エソとは

ヒメ目・エソ科の魚の総称で、全長10~70センチまで成長する肉食性の魚です。

ルアーフィッシングでは定番の外道フィッシュ。チョイ投げ釣りで釣れたキスに食いつくこともあり、迷惑に感じている釣り人もいるのだとか。

個人的な感想ですが、ショアジギングでの遭遇率が高すぎます。とにかくメタルジグが大好きなエソ、釣ったことのある方も多いのではないでしょうか?

捌いてみた

エイリアンのようなフォルム、捌くのが難しそうと釣り人から敬遠されがちのエソくん。

骨がめちゃくちゃ多くて捌きにくいと言われていますが、その身は美味しく、高級カマボコの材料としても有名なんです。

三枚卸し

鱗・頭を落としたら、お腹を開いて内臓をきれいに取り除きます。

大名卸しで骨と身を分けると、タイを彷彿させる白身が現れました。

マゴチみたい締まった身と思いきや、予想とは裏腹にボロボロっと崩れるような感触です。

塩焼き

まずは魚料理の定番である塩焼きにチャレンジしてみました。

塩をまぶして焼くだけ

エラ・内臓を取り出し、塩をまぶして魚焼きグリルへIN。

20分後、カラッと身に焦げ目がついたエソの塩焼きが完成です。

美味しいのですが‥‥

試食人は小学生にして味にうるさい子供たちに食べてもらいました。

フワッとした白身の甘さに“これはイケる”と箸を進めていましたが、噂通り細かい骨がめちゃくちゃ多く、骨の除去が大変。

味は悪くありませんが、骨の多さに塩焼きは向いていません。

刺身

2品目は魚本来の味を楽しめる刺身で頂くことにしました。

ホロホロと崩れやすい身なので、包丁が切れるようしっかり研いでおきましょう。

尻尾のほうは骨が無い?

尻尾のほうには骨が無いと情報がありましたので、小骨が無くなる箇所を指で確認。

結果、骨がない箇所は尻尾から全体の約1割と、ほんの一部のみでした。

ピンセットで骨を抜くことも可能ですが、その量の多さにまさしく骨が折れるでしょう。

まぁ、普通……

臭くて食べれないと前評判を聞いていましたが、臭みは全くなくタンパクで柔らかい美味しい白身。

主観的感想ですが、驚くほどの旨さとまでは感じませんでした。

噂の料理方法を実践

最後はエソの身を使ったカマボコにしてみました。

どうやらエソのカマボコや練り物は高級食品で、飛びぬけた美味しさを発揮する模様。

これは期待してしまいます。

スプーンで身と骨を分ける

骨がびっしり張り巡らされているので、スプーンを使って身をそぎ落としていきます。

そぎ落とした身は、酒と塩を少量加えフードプロセッサーでペースト状に加工します。

サランラップで包み、蒸したら完成です。

はぁー!?ウマすぎ!

形は不揃いですが、真っ白なカマボコが完成。

一口食べてみると、プリっとした弾力・フワッと付いてくる甘みと旨味にビビビと衝撃が走りました。

大袈裟ではなく、私が今まで食したカマボコの中で歴代一位を記録

リリースが勿体ないと感じさせるレベルの美味しさです。

なかなか骨のあるやつだぜ

敬遠されがちのエソは、たしかに骨が多く食すには加工に手前が要します。

しかし練り物には最高の食材であり、今回初めて作ったカマボコは冗談抜きで激ウマでした。

リリースせずに、堤防に捨てられているエソを見かけることもあります。捨てるくらいなら食べてみませんか?

家族も喜ぶ激ウマフィッシュですよ!

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