鎌倉市は、ごみ焼却量が2018年度、3万トンを切ったと発表した。13年5月に、15年度末に約3万トンにするとの目標を立てたが、3年遅れで達成した。
市ごみ減量対策課によると、18年度は2万9992トンだった。
ごみ焼却量の目標を巡り、市は見直しを繰り返している。06年10月に策定した「第2次一般廃棄物処理基本計画」で15年度末までに約2万2千トンと設定。だがバイオマスエネルギーを活用した生ごみ資源化施設の建設を取りやめたため、11年6月に15年度末までに約2万6千トンに修正した。さらに13年5月には15年度末までに約3万トンにするとし、16年10月に策定した「第3次一般廃棄物処理基本計画」で期限を18年度末まで延ばした。
目標の見直しについて、同課は「計画の実効性を高めるため」と説明している。
市は新焼却施設の建設を地元の理解が得られないことなどから断念し、減量資源化を推進すると方針転換しており、同課は「今後も市の方針を市民に丁寧に説明していきたい」としている。