即戦力求めるナショナルズとノリスの契約が破談に

日本時間4月12日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ナショナルズがフリーエージェントのリリーフ右腕、バド・ノリスと結ぼうとしていたマイナー契約は破談となったようだ。ナショナルズは「いかに早くメジャーの戦力となれるか」を重視していたが、ノリスはまだキャンプ施設での調整を行っている段階であり、ナショナルズのニーズとノリスの現状に大きなギャップがあったことが破談の原因になったと見られている。

ナショナルズは救援防御率がリーグワーストの7.79という惨状に陥っており、この状況を改善すべく、リリーフ投手の補強を目指していた。そこで、昨季カージナルスのクローザーとして28セーブをマークしたノリスに白羽の矢が立ったのだが、ナショナルズがノリスのコンディションを詳しく調査した結果、メジャー合流には時間が掛かることが判明し、契約を回避することを決断するに至ったようだ。

ノリスは3月上旬にブルージェイズとマイナー契約を結び、セットアッパーとして開幕ロースターに名を連ねることが有力視されていた。しかし、前腕を痛めたことで調整が遅れ、レギュラーシーズン開幕後もキャンプ施設で調整を続けることに。しかし、最終的にはブルージェイズから戦力にならないと判断され、解雇されてフリーエージェントとなっていた。

関係者によると、ナショナルズは今後もリリーフ投手の補強に向けて動く方針であり、フリーエージェント市場に残る大物クローザー、クレイグ・キンブレルの名前も取り沙汰されている。しかし、すでに年俸総額が1億9700万ドルを超えているナショナルズがキンブレルを獲得するのは難しいと見られており、安価で獲得できて、なおかつ一定の活躍が望めるような選手に狙いを定めて補強を進めることになりそうだ。

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