中上貴晶、アメリカズGPは「相性が良い」/MotoGP第3戦事前コメント

 4月12~14日にアメリカ・テキサス州にあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われるMotoGP第3戦を前に、ホンダ、ヤマハ、スズキ、ドゥカティのファクトリーライダー6名と日本人ライダー、中上貴晶が意気込みを語った。

■LCRホンダ・イデミツ

●中上貴晶
「第2戦アルゼンチンでは前戦よりもいい結果でした。チームは前進するために懸命に働いています」

「バイクとチーム力の両方に大きな自信がありますし、テキサスでのレースを楽しみにしています。僕たちの強みはハードブレーキングで、テキサスはストップ&ゴーレイアウトなので、相性が良いと思っています」

「僕たちは正しい方向に向かって進んでいるので、良い週末にしたいですね」

■ミッション・ウィノウ・ドゥカティ

●アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「アルゼンチンでの仕事はオースティンでいいスターティングポイントになるだろう。コースはドゥカティにとって最適ではないが、テルマスで行ったように、各セッションで改善することができれば、競争力があると確信している」

「オースティンでの目標はもう一度表彰台に立つこと。これはある意味で勝利と同じくらい重要だが、その前にコースの状態を評価する必要がある。昨年の路面は本当にバンピーだった。今年はそれが改善されていることを願っている」

「毎戦、レースは異なるストーリーであることは分かっている。僕たちはこれまでと同じように仕事を続け、前向きに集中し続ける必要がある」

●ダニロ・ペトルッチ
「COTAは難しいコースだが、僕たちのポテンシャルはこれまでより高いと思う。COTAは多くのF1スタイルのタイトコーナーとバンピーな路面が特徴だから、正しいセットアップを見つけることを難しくする。しかし、僕たちにとってもうひとつの難しいコースであるアルゼンチンで、理想的な方法でウイークをスタートできなかったにも関わらず、僕たちはうまく対応することができた」

「僕たちは深いバンク角からの加速で苦戦しているが、これは僕の体重の問題もあるものの、タイヤの消耗の面では改善している」

「レースマネジメントの部分も改善したい。そのためにはより前のグリッドからスタートすることが重要となる。再びトップ5入りするために懸命に働く必要があるけど、自信はあるよ」

■チーム・スズキ・エクスター

●アレックス・リンス
「カタールとアルゼンチンでのポジティブな2レースの後、テキサスに到着し、とても気分がいい。テルマスではミスなく、いいレースにまとめることができたが、弱点も露呈した」

「いいスタート位置を得るために、予選のタイムアタックでより速くならなければならない。COTAは興味深いチャレンジになるだろう。COTAはいくつかの高速セクションとスローセクションの組み合わせで、フィジカル的にも厳しい。いいライディングとリザルトのためには、トップにいることが重要だ」

●ジョアン・ミル
「アルゼンチンのタフなレース後のテキサスを楽しみにしている。いい結果をめざすだけでなく、カタールやシーズンオフの間に持っていたポジティブな気持ちを取り戻すことが重要となる」

「第3戦前のインターバル中、チームと僕はテルマスで何が悪かったのかをよりよく理解し、ミスから学ぶために過ごした。COTA自体は僕にとってベストなレイアウトのコースではないが、過去のレースでは速かったから、それほど心配はないと思っている」

■モンスターエナジー・ヤマハMotoGP

●バレンティーノ・ロッシ
「アルゼンチンで再び表彰台に立つことができ感激した。自分にとってもチームにとっても、そしてまたファンにとっても久しぶりの表彰台だったからね」

「今は次のレースに集中しなければならない。オースティンはトリッキーなコースで、MotoGPのシリーズ中、最も難しく、テクニカルなコースかもしれないが、過去のレースではそれほど悪くなかった」

「ここ数年はフィーリングもよく、昨年は表彰台に届かなかったが、2017年には2位に入賞した。だから、僕たちはそのときと同じようにうまく仕事に取り組み、ライディングしなければならない。どうなるのか、様子を見よう」

●マーベリック・ビニャーレス
「アルゼンチンでクラッシュしたが、オースティンにはいいコンディションで到着できた。これは最も重要なこと。幸いなことに僕自身にダメージはなく、完全なコンディションで第3戦をスタートすることができる」

「オースティンは好きなコースで、いつもフィーリングがよかった。このコースにはいい思い出があるから、できるだけグランプリを楽しめるようにトライする」

「表彰台に立つことができるよう、前戦で発見した小さな変更を試してみる。これが僕たちの主な目標だ。100%で臨み、これ以上ポイントを失わず、チャンピオンシップでも上位をめざしたい」

■レプソル・ホンダ・チーム

●マルク・マルケス
「レースのインターバルは短かったが、リラックスすることができ、僕が得意とするコースのひとつであるCOTAに臨む準備はできている」

「反時計回りのCOTAは僕のライディングスタイルに合ったコース。ここでは多くの成功を収めてきた。毎年、理解が必要なことがあり、適応しなければいけないことがある。いつものようにFP1から働き集中し続ける」

●ホルヘ・ロレンソ
「アルゼンチンは残念な結果だったが、COTAに向けて準備はできている。結果には反映されていないが、前戦ではいい進歩ができ、バイクへの理解がさらに深まった」

「タイヤのグリップがあるときはフィーリングがいい。チームと僕はグリップが低下したときにどうやってフィーリングを維持するかを理解しようとしているが時間が必要だ」

© 株式会社三栄