MotoGPアメリカズGPでビニャーレスが今季初の初日総合トップ。2番手マルケスとは0.044秒の僅差

MotoGP第3戦アメリカズGPのフリー走行1回目、2回目がサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、MotoGPクラスはマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が2019年シーズンで初となる、初日総合トップに立った。

■FP1:前戦ウイナーのマルケスがトップタイム

最初のセッションは気温18度、路面温度27度のドライコンディションの下、行われた。序盤からトップにつけたのは第2戦アルゼンチンGPウイナーのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)で、ただひとり2分6秒台のタイムをマークする。

序盤はそのマルケスに次ぎ、2番手にバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が続いていたが、開始20分ごろ、カル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)が2分6秒794をマークして2番手に浮上。

この時点でトップのマルケスと2番手にクラッチローに続くのは、3番手ロッシ、4番手アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)、5番手ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)だ。

コンスタントに上位につけていたミラー。アメリカズGPでは、プラマック・レーシングのタイトルスポンサーににランボルギーニがついた

セッション開始から25分をすぎたころ、ビニャーレスがマルケスのタイムを0.229秒更新するトップタイムをマーク。マルケスもその直後に自身のタイムを短縮するが、ビニャーレスのタイムには0.06秒届かない。

しかしマルケスはその後2分5秒311をマーク。トップに返り咲いた。セッション終盤にはビニャーレスが2分5秒389を記録してマルケスに迫るもわずか0.078秒及ばず、マルケスがアメリカズGPの最初のセッションを制した。

フリー走行1回目で4番手につけたドヴィツィオーゾ

2番手にはビニャーレス、3番手にはミラーが続き、セッション中盤でマシントラブルとみられるスローダウンを喫したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ミッション・ウィノウ・ドゥカティ)は再び走行を行い、4番手につけてここまでが2分5秒台をマーク。5番手にロッシが続いた。

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は終始15番手以下にとどまり、最終的には17番手だった。

■FP2:ビニャーレスが終盤のタイム更新でトップを守り切る

フリー走行2回目は気温が上昇して26度、路面温度42度のドライコンディション。ここでトップに立ったのはマルケスで、2分4秒719のタイムを叩き出すと、相次いでタイムを更新する。開始25分をすぎるころには、2番手がビニャーレス、3番手にミラーが続く状況。

フリー走行1回目をトップで終えたマルケス

マルケスがトップを守るなか、セッション終盤に各ライダーが続々とタイムを短縮。まずはミラーが2分4秒005を記録してそれまでのマルケスのトップタイムを上回る。さらにビニャーレスが、2分3秒857をマーク。この日初めて2分3秒台のタイムをマークしてトップに浮上すると、そのままこのセッションを制した。ビニャーレスは初日総合としてもトップで終えている。

マルケスは最後の最後に2分3秒901にまでタイムを縮め、ビニャーレスには0.044秒及ばなかったものの、2番手でセッションを終えた。2分3秒台のタイムをマークしたのは、ビニャーレスとマルケスのみ。初日はこのふたりがトップ争いを演じる形となった。

とはいえ上位5番手までのタイム差は接近しており、3番手のロッシ、4番手のミラー、そして5番手のクラッチローまでが、トップから0.3秒以内のタイム差となっている。

厳しい初日となった中上。総合15番手

中上はトップから約1.2秒差の15番手。初日総合としても15番手で、第3戦アメリカズGPの初日を終了した。

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