長崎市特産のかんきつ類ユウコウを使った商品群が第58回ジャパンパッケージングコンペティション（JPC展、日本印刷産業連合会主催）の経済産業省商務情報政策局長賞を獲得した。
長崎市と西彼2町の官民でつくる長崎地域雇用創造協議会（会長・田中洋一市商工部長）が3月までの3カ年事業として「長崎元気お土産プロジェクト」と銘打ち展開。ビワとユウコウを活用したレシピやパッケージデザインを考案し公開した。このうち「長崎柑橘『ゆうこう』シリーズ」は果汁100％、サイダー、ゼリー、アイスミルクの4品目を地元業者がそれぞれ昨年12月から製造販売している。
ユウコウの産地は、かくれキリシタンの集落と重なるため関連性があるとされ、「長崎柑橘『ゆうこう』シリーズ」のパッケージデザインは世界文化遺産の教会をモチーフにした。ユウコウは伝統的な食文化を守るスローフード協会（本部・イタリア）の「味の箱舟」にも認定されており、選評では「素材感を大切にしたという素朴な表現がなんとも心地よい」とされた。
第58回JPC展は182点の応募があり、大臣賞（2点）に次ぐ同局長賞に3点が選出された。
